【プロが教える】浮気調査の全知識|探偵は必要?自分で不倫調査

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【プロが教える】浮気調査の全知識|探偵は必要?自分で不倫調査パートナーが浮気・不倫をしている疑いがある場合、まずは浮気・不倫の事実を確認し、証拠を押さえることが重要となります。

そのために必要となるのが浮気調査(不倫調査)です。

浮気調査は、自分で行うこともできますが、リスクを伴わずに行える方法は限られています。

決定的な証拠を押さえるためには、プロの探偵への依頼が必要となることもあります。

もっとも、探偵に依頼する場合は、探偵費用がかかります。

探偵費用は決して安いものではないため、依頼の必要性などについては、慎重に検討する必要があります。

そこで、ここでは自分でできる浮気調査の方法・注意点、探偵に依頼するメリット・デメリット、依頼した方が良いケースなどについて、解説していきます。

浮気調査について知りたい方は、ぜひ参考になさってください。

自分でできる!浮気・不倫調査8選

自分でできる浮気・不倫調査としては、次のようなものが挙げられます。

もっとも、上記の中には、法的リスクや難易度の観点からはお勧めできないものも含まれています。
以下では、それぞれの方法について、問題点や注意点にも触れつつ解説していきます。

 

①レシートやクレジットカードの明細をチェックする

浮気相手と利用した飲食店やホテル、浮気相手に購入したプレゼントなどに関するレシート・領収書・クレジットカードの明細などは有用な証拠となります。

まずは自宅の共用スペース、自家用車、ゴミ箱などを探し、見つけた場合はコピーや写真にとっておくとよいでしょう。

相手のカバンや財布、相手の自室の引き出しなどから発見できるケースもあります。

しかし、カバンや財布、引き出しなどを探す行為については、状況によってはプライバシーを侵害するものとして違法と評価される可能性もあるので注意が必要です。

また、クレジットカードの明細については、家族カードの場合や、相手から明細の管理を任されている場合であれば、問題なく確認することができるでしょう。

一方、相手専用のカードで、かつ、相手が自ら明細を管理している場合は無理をしないようにしましょう。

相手の承諾なく明細を開封したり、WEB明細にアクセスしたりするのはNGです(罪に問われる可能性もあります)。

 

②ドライブレコーダーやカーナビの走行履歴を調べる

相手が浮気現場まで車で移動している場合や、浮気相手を車に乗せている場合は、ドライブレコーダーやカーナビの走行履歴にその証拠が残っていることもあります。

これらをチェックし、有用なデータがあればコピーをしたり、画像を写真に撮ったりしておきましょう。

夫婦共用の車であれば、基本的には問題なくドライブレコーダーやカーナビをチェックすることができます。

もっとも、夫婦共用の車である場合は、相手も警戒して、録音・録画の停止や、データの消去など、手を打っているケースも多いため、成果が挙げられるかどうかはケース・バイ・ケースです。

一方、相手の専用車である場合は、証拠が残されている可能性は高くなります。

しかし、相手の専用車を勝手に調べると、プライバシー侵害として違法と評価される恐れもあるので注意が必要です。

 

③相手のSNSをチェックする

相手がSNSに投稿をしている場合は、その投稿内容、フォロワー、コメントなどをチェックしてみるのもよいでしょう。

浮気の兆候、行動パターン、疑わしい人物などの当たりをつけるのに役立つ場合もあります。

ただし、法的に問題なくできるのは、自分のアカウントを使って公開情報を確認することまでです。

非公開情報やDMのやり取りを確認したりするために、相手のアカウントに無断でログインするのはNGです(罪に問われる可能性があります)。

 

④自宅や車にICレコーダーを仕掛ける

浮気相手との会話等を録音するために、自宅や車にICレコーダーを仕掛けるという方法も考えられます。

もっとも、他人同士の会話を無断で録音する行為については、プライバシー侵害が問題となることがあります。

特に、別居中の相手の自宅や、単身赴任先に勝手にICレコーダーを仕掛けることは、プライバシー侵害として違法となる可能性が高いです。

また、同居の自宅や共用の車内に仕掛ける場合であっても、状況次第では違法と評価される恐れがあるので注意が必要です。

 

⑤GPSを浮気調査に利用する

相手の動きや浮気の場所を調べるために、GPSを利用することも考えられます。

もっとも、法的に問題なく行えるのは、同意のうえで、スマホの位置情報を共有しているケースや、GPS機能搭載のドライブレコーダーを設置しているようなケースに限られます。

浮気の証拠をつかむ目的で、相手の同意なくGPS端末をカバンや車に仕込んだり、スマホの位置情報を盗み見たりすることは、違法と評価される恐れがあります。

また、相手のスマホに無断で位置追跡機能のあるアプリをインストールすることもNGです(罪に問われる可能性があります)。

 

⑥相手のスマホを調べる

スマホからは、次のような情報が得られる可能性があります。

チェックする場所 得られる情報
写真アプリ、クラウド写真管理アプリ ・浮気相手との写真(浮気相手の特定)
・浮気の日時、場所など
メッセージアプリ(メール、SNSなど) ・浮気相手とのやり取り
Googleマップのタイムラインなど ・浮気の場所、行動パターンなど
検索履歴 ・ホテルの予約サイトの利用状況など

もっとも、無断で相手のスマホの中身を見る行為には法的リスクが伴います。

スマホには大量の個人情報が含まれているため、相手の承諾なく中身を見ることはプライバシー侵害として違法と評価される可能性があります。

また、スマホには画面ロックがかかっていることが多いです。

浮気をしている人であればなおさら、セキュリティを強固にしているものと思われます。

そのため、スマホを調べることは、実際上困難であることが多いでしょう。

 

⑦浮気調査に効果的なアプリを利用する

位置情報の追跡や遠隔操作等ができるアプリを浮気調査に利用するという手も考えられます。

【浮気調査に効果的なアプリの一例】

アプリの名称 主な機能
Cerberus 位置追跡、遠隔操作(カメラの起動など)
AirDroid 遠隔操作(写真・動画ファイルの確認など)
Life360 位置情報の共有
mSpy 通話履歴・メッセージ利用状況の確認
TrickView 位置追跡、ビデオ監視(ライブ映像の取得)

これらのアプリを利用することで、相手の行動パターンや浮気相手とのやり取りを把握できる場合もあるかもしれません。

しかし、これらを利用するには、相手のスマホにアプリをインストールする必要があります。

この点、相手が進んでインストールに応じることは、ほとんど期待できるものではないでしょう。

緊急時の安否確認や防犯のためにインストールしている場合であっても、浮気調査の目的で相手の許可を得ずにスマホの中の情報を取得する行為については、違法と評価される可能性もあります。

また、相手のスマホに無断でアプリをインストールするのはNGです(罪に問われる可能性もあります)。

以上から、アプリを利用した浮気調査は、実際上困難であることが多いと思われます。

 

⑧尾行や張り込みをする

直接的な方法としては、尾行や張り込みをすることが考えられます。

尾行により、相手の動きを直接確かめることができます。

また、張り込みにより、ホテル等に2人で出入りする場面を上手く撮影できれば、有力な証拠を確保することができます。

もっとも、これらは素人にとっては困難です。

失敗やトラブルにつながるリスクも大きいため、自力で行うことはお勧めできません。

これらの方法による調査が必要な場合は、プロの探偵への依頼を検討すべきでしょう。

 

 

これだけは気をつけたい・浮気調査のNG例

自分で浮気調査を行う場合、特に気を付けたい行為は次の5つです。
これだけは気をつけたい・浮気調査のNG例

①スマホの画面ロックの無断解除

PINやパスワードを盗み見たり、相手が寝ている隙に相手の指紋を利用してスマホの画面ロックを勝手に解除するのは基本的にNGです。

プライバシー侵害を理由に、相手から慰謝料請求されるリスクがあります。

また、ロック解除後に、スマホにインストールされている各アプリに無断でログインをした場合は、「不正アクセス禁止法」という法律に違反するものとして罪に問われる可能性があります。

 

②SNSのアカウントなどへの無断ログイン

IDやパスワードを盗み見るなどして、相手のGoogle、iCloud、SNSアカウントなどに無断でログインをするのはNGです。

IDやパスワードを不正に取得する行為や、それらを利用して無断でログインをする行為は、不正アクセス禁止法違反に該当し、罪に問われる可能性があります。

 

③スマホアプリの無断インストール

相手のスマホにアプリを無断でインストールする行為は、不正アクセス禁止法違反に該当し、罪に問われる可能性があります。

また、これらのアプリを使ってスマホからデータを無断で取得する行為は、電磁記録不正取得罪に該当し、罪に問われる可能性があります。

 

④GPSの設置

相手のカバンの中などにGPS端末を仕掛け、行動を監視する行為は基本的にはNGです。

プライバシー侵害を理由に、慰謝料請求をされる可能性があります。

また、場合によっては、ストーカー規制法違反として罪に問われる可能性もあります。

 

⑤浮気相手の家(敷地内)への侵入

浮気相手と疑われる人物の部屋や敷地内に無断で立ち入る行為は、住居侵入罪に該当し、罪に問われる可能性があります。

敷地外から観察する場合であっても、地域や時間帯によっては、近所の人に通報されるなどして事態が悪化することもあるので注意が必要です。

 

ワンポイント:違法な浮気調査が及ぼす影響

浮気調査の過程で相手の権利や利益(プライバシーなど)を侵害した場合、相手から慰謝料請求という形で民事上の責任を追及される可能性があります。

また、浮気調査として行った行為が犯罪に該当する場合は、刑事罰を科される可能性があります。

さらに、違法な手段によって収集された証拠は、裁判(浮気を理由に慰謝料や離婚を請求する裁判)において、証拠として扱ってもらえない可能性があります。

違法な浮気調査にはこのようなリスクが伴うため、自分で調査を行う場合は、違法行為には踏み込まないように注意する必要があります。

 

 

そもそも浮気調査で探偵は必要?

浮気調査はどうやってするの?調査方法

探偵が用いる調査手法は、主に尾行と張り込みです。

尾行とは、相手(対象者)を密かに追跡し、立ち寄り先や接触相手を確認・記録する手法です。

張り込みとは、特定の場所にとどまり、相手の様子等を観察・記録する手法です。

探偵は、主にこの2つの手法を組み合わせて調査を行います。

例えば、相手が会社から出たところから尾行を開始し、浮気相手と落ち合い、一緒にラブホテルに入る場面を撮影し、その後、その場に張り込んで、2人がホテルから出てきた場面をまた撮影するといった流れで調査を行います。

そして、調査の経過や撮影した写真を報告書にまとめます。

このような報告書は、浮気の証拠として裁判でも使われることが多いです。

なお、探偵は、探偵業法に従い、合法的な手段で調査を行うものとされています。

そのため、GPS端末を利用した位置追跡やプライベート空間の監視など、違法行為を伴う調査は行いません。

 

ワンポイント:尾行や張り込みは素人には難しい

尾行や張り込みによる浮気調査は、素人が自力で行うのは難しいと思われます。

相手に気づかれないように、かつ、相手を見失わないように遂行するには、高度な技術・ノウハウが必要です。

ある程度の人数も必要となります(調査員は通常2〜3名体制で動きます)。

また、有用な証拠を確保するためには、ベストなタイミング(ホテル等に入った時点・出た時点)で、対象者の顔がはっきりとわかるように、写真を撮らなくてはなりません。

これにも高度な技術・経験、特殊な機材などが必要となります。

 

浮気調査を探偵に依頼するメリットとデメリット

浮気調査を探偵に依頼する主なメリット・デメリットは次のとおりです。
浮気調査を探偵の依頼するメリットとデメリット

探偵に依頼するメリット

探偵に依頼する最大のメリットは、有力な証拠を入手しやすくなるということです。

プロの尾行や張り込みの技術により、自力では入手が難しかった証拠も押さえることができる場合があります。

有力な証拠が入手できれば、法的請求(慰謝料請求など)の場面で、交渉や裁判を有利に進めることもできるようになります。

また、探偵に依頼すれば、浮気調査を探偵に任せることができるため、自身の精神的・肉体的な負担も軽減することができます。

 

探偵に依頼するデメリット

探偵に依頼する最大のデメリットは、高額な費用がかかることです。

探偵費用の相場は、30万円~100万円程度です。

調査が長引く場合などは、200万円近くかかってしまうこともあります。

また、探偵に依頼したからといって、必ずしも決定的な証拠が得られるとは限りません。

相手が警戒して浮気相手と会うのをやめた場合などは、探偵に依頼しても証拠を取ることはできません。

そのため、「高額の費用をかけたのに、思うような成果が得られなかった」という事態になる場合もあります。

 

浮気調査を探偵に依頼したほうが良いケース

自力での調査が難しいケースや、尾行や張り込みによって決定的な証拠を押さえたいケースでは、探偵に依頼した方が良いことが多いです。

例えば、次のようなケースです。

浮気調査を探偵に依頼したほうが良いケース

 

離婚や慰謝料請求を考えているケース

離婚や慰謝料請求などの法的請求を視野に入れる場合は、「不貞行為の証拠(肉体関係を裏付ける証拠)」を押さえることがポイントとなります。

このような証拠を確保するには、尾行や張り込みによる調査が必要であることが多いです。

また、写真撮影の技術なども必要となるため、プロにお願いした方が良いでしょう。

 

浮気現場が遠方のケース

浮気相手と旅行に出かける場合や、出張先で浮気相手と会う可能性がある場合は、広範囲での追跡が必要となります。

自力で追跡するのは難しいため、探偵に依頼した方が良いでしょう。

全国に拠点を置いている探偵であれば、拠点間で連携を取って効率的に調査してくれる場合もあります。

 

相手が警戒しているケース

相手が警戒している場合は、自宅や車、相手の携行品、スマホなどには、一切証拠が残っていないことも多いです。

自力で証拠を集めることは難しくなるため、プロにお願いすることを検討した方が良いでしょう。

 

相手と別居をしているケース

相手と別居をしている場合も、自宅や車、相手の携行品、スマホなどを調べることは難しくなるため、プロにお願いした方が良いでしょう。

 

浮気調査を自分でやった方が良いケース

探偵に依頼すると高額の費用がかかります。

そのため、「費用をかけずに調査したい」という場合は、自分でやった方が良いでしょう。

また、初期段階(浮気を疑い始めたばかりの段階)では、まずは自分でできる範囲で調査をしてみることをおすすめします。

最終的に探偵に依頼する場合でも、自分である程度手がかりを集めてから依頼する方が、調査日程や対象の絞り込みができるため、費用を安く抑えることができます。

 

 

浮気調査の探偵にかかる費用とは?

浮気調査を探偵に依頼する場合は、探偵費用がかかります。

探偵費用の相場は、30万円~100万円程度です。

しかし、料金体系、調査期間、難易度などによっては200万円近くかかることもあります。

探偵費用は、基本的には次のように算定されます。

調査員の人件費 × 調査時間 + 諸経費

調査員1人当たりの人件費(時間単価)の相場は5,000円~1万5000円程度です。

調査員は2〜3名体制で動くのが通常です。

調査時間は、事案により様々で、5~6時間くらい済む場合もあれば、50時間くらいかかる場合もあります。

探偵費用の相場に幅があるのは、このためです。

調査が長期化するほど費用は高額となるため、調査の日時等を出来る限り絞り込むことが重要となります。

なお、中には、不当な高額請求をする業者や、契約後に料金を上乗せしてくる業者なども存在するようです。

そのため、依頼先の選定についても十分に注意を払う必要があります。

 

 

浮気調査を自分で行うメリット

浮気調査を自分で行うメリットとしては、「費用を抑えられる」点が挙げられます。

先に述べたとおり、探偵に依頼する場合は高額の費用がかかります。

一方、自分で調査を行なえば、実費のみで済ますことができます。

また、最終的には探偵に依頼する場合であっても、自分である程度手がかりを集めておけば、探偵に調査してもらう日程や場所などを絞り込むことができます。

そうして短時間で成果を挙げることができれば、探偵費用をも抑えることができます。

 

 

浮気調査を自分で行う場合のポイント

まずは離婚問題に強い弁護士に相談する

浮気調査を自分で行う場合、まずは離婚問題に強い弁護士に相談されることをおすすめします。

弁護士に相談することで、どのような証拠を、どのようにして集めればよいか、具体的なアドバイスをもらうことができます。

NG行為についても具体的に教えてもらうことができるため、違法リスクも回避しやすくなるでしょう。

また、慰謝料や離婚などの法的請求を見据える場合の道筋もわかるようになります。

そうすることで、「何をすべきか」が明確になり、漠然とした不安を解消することもできます。

 

 

浮気調査で上手く行かないときはどうする?

自力での浮気調査が上手く行かない場合は、探偵への依頼を検討することをおすすめします。

もっとも、費用面が気になるという方は多いと思われます。

そこで、ここでは探偵費用を抑えるためのポイントをご紹介いたします。

 

離婚問題に強い弁護士に探偵を紹介してもらう

どの探偵を選んだらよいかわからないという場合は、まずは弁護士に相談し、弁護士から探偵を紹介してもらうとよいでしょう。

離婚問題・男女問題を専門にしている弁護士であれば、評判のいい・信頼できる探偵を把握していることが多いです。

そのような探偵であれば、料金体系が明瞭で安心でき、不当な高額請求などに遭うリスクも回避することができるでしょう。

また、法律事務所と連携している探偵は、調査力が高く、報告書の内容もしっかりしていることが多いです。

そのため、短期間の調査で最大の成果を挙げられる可能性もあり、探偵費用を抑えることにもつながります。

 

探偵選びで失敗しないコツ

自分で探偵選びをする際には、次のポイントに注意をするとよいでしょう。

 

2社以上で見積もりを取る

同じ内容の調査を依頼する場合であっても、探偵によって費用が大きく異なることがあります。

そのため、少なくとも2社以上の見積もりを取り、料金やサービスを比較されることをおすすめします。

初回の相談料は無料としているところも多いので、うまく活用するとよいでしょう。

比較検討の際には、表示された額面だけでなく、何が含まれているのか、追加で費用がかかる可能性があるのかなど、慎重にチェックするようにしましょう。

 

成功報酬制の探偵を検討する

  • 証拠が取れるか不安
  • 調査に時間がかかりそう
  • 費用を無駄にしたくない

 

上記のような場合は、成功報酬制を採用している探偵への依頼を検討すると良いでしょう。

成功報酬制とは、成果が得られた場合にのみ料金が発生するシステムのことです。

ただし、成果が得られた場合の費用は高額になりやすい傾向にあります。

短期間の調査で成果を得られた場合でも、高額の費用がかかってしまうこともあるので注意が必要です。

また、成功・不成功にかかわらず、基本料金や諸経費(交通費や機材費など)は別途かかるとされているケースもあります。

さらに、成功報酬制で依頼する場合は、何をもって「成功」とするかについて、契約時によく確認することが重要です。

一般的には、不貞行為の証拠(ラブホテルに出入りする写真など)を撮影できた場合を「成功」とすることが多いです。

しかし、中にはデートの写真を撮影しただけでも「成功」扱いとされてしまうようなケースもあるため、注意が必要です。

 

 

浮気調査の目的|不貞行為の証拠を取得する

浮気調査の目的は、多くの場合、慰謝料や離婚などの法的請求をする際に必要となる証拠を取得することにあります。

そして、法的請求の際に必要となる証拠は、基本的には「不貞行為」の証拠です。

不貞行為とは、一般に、配偶者以外の人と自由な意思の下で性的関係(肉体関係)を結ぶことと解釈されています。

浮気や不倫とほとんど同じ意味合いですが、不貞行為は肉体関係(性交渉又は性交類似行為)を伴うものであることがポイントです。

したがって、浮気調査では、不貞行為の証拠=肉体関係を裏付ける証拠を押さえることを目指すべきです。

 

不貞行為の証拠の一例

証拠 備考
性交渉等の現場を撮影した動画・写真 決定的だが入手は困難
不貞行為を認めた発言の録音・念書等 後で「無理やり言わされた(書かされた)」などと言われた場合は信用性が問題になる
裸またはそれに近い姿でのツーショット写真・浮気相手の写真 スマホの画面ロックの解除やアプリへのログインが必要
→不正アクセス禁止法違反やプライバシー侵害による慰謝料請求を受けるリスクがある
性交渉があったことをうかがわせるメッセージ(LINE等のSNSやメール)のやり取り
2人でラブホテル等に出入りする現場の写真(出入りの時点がわかり、長時間滞在が確認できるもの) 写真撮影は探偵に依頼する必要性が高い
2人で旅行(宿泊)したことがわかる写真・宿泊施設の領収書、クレジットカード明細、航空券など
配偶者のスマホの位置情報(ラブホテルにいることなどを示すもの) GPS端末・アプリなどを利用する必要
→不正アクセス禁止法違反やプライバシー侵害による慰謝料請求を受けるリスクがある
路上や公園などでキス、ハグ、手をつなぐなどしている場面の写真 単体で不貞行為を立証するのは困難
(ただし、他の証拠と組み合わせることで不貞行為を立証できる可能性はある)
浮気相手との通話履歴
浮気相手とのメッセージのやり取り(日常会話など)
浮気相手と利用した飲食店や、浮気相手へのプレゼントなどのレシート、クレジットカードの明細

 

 

浮気調査で成功した解決事例

ここでは、浮気調査で成功した例として、当事務所の解決事例をご紹介します。

事例1
ご相談者(夫)が相手方(妻)の様子を不審に思い、調査会社に素行調査を依頼したところ、他の男性とラブホテルに出入りしていることが発覚したという事案です。
ご相談者は離婚を考え、当事務所に相談に来られました。
依頼を受けた弁護士は、相手方に対し離婚を申し入れましたが、当初、相手方は不倫を否定し、離婚も拒否をしていました。
そこで、弁護士は、上記の証拠を相手方に示したうえで交渉を続けました。
その結果、相手方は不倫を認め、最終的には離婚の合意をすることもできました。

この事案のように、相手が不倫を否定するケースは少なくありません。

そのため、離婚や慰謝料などの法的請求を見据える場合は、浮気調査によって証拠を押さえておくことが非常に重要なポイントとなります。

事例2
ご相談者(妻)が相手方(夫)の行動に不信感を募らせ、ご相談にいらしたケースです。
ご相談にいらした段階では、まだ確信が持てない状態にありました。
そこで、当事務所の弁護士は、調査会社と連携し、同居期間中に(別居前に)証拠収集することなどをアドバイスしました。
そして、調査の結果、不貞が発覚したため、離婚に向けた交渉を開始しました。
相手方は、当初、関係修復を強く希望していました。
しかし、当方の離婚の意思が固いことなどを伝え、交渉を続けた結果、離婚の合意に至ることができました。
また、財産分与についても有利な条件で獲得することができ、浮気相手からも慰謝料を支払ってもらうことができました。

 

 

浮気調査についてのQ&A

浮気しているかもしれないサインは?

あくまでも一般的な傾向ですが、次のようなサインは浮気を疑うきっかけになりやすいです。
  • 残業、職場の飲み会などを理由に帰りが遅くなることが増える
  • 休日出勤が増える
  • 泊まりがけの出張が増える
  • お金の使い方が変わる
  • スマホの扱い方が変わる
  • 忙しい時間帯でないにもかかわらず電話に出ない
  • 予定を確認してくるようになる
  • セックスレスになる
  • 態度が変わる(優しくなる又はそっけなくなる)
  • 外見を気にするようになる
  • 服や髪形の趣味が変わる
  • 自家用車の様子が変わる

 

浮気されているかを知る方法は?

まずは、次のような変化がないか、観察してみるとよいでしょう。
  • 行動パターンの変化(帰宅時間、休日の過ごし方、外泊の頻度など)
  • 言動や態度の変化(言葉遣い、外見、金遣いなど)
  • スマホの扱いの変化(家の中でも持ち歩くようになったなど)

また、相手が利用した店舗のレシートやクレジットカードの明細などから、不審な動きがないかチェックしてみましょう。

浮気の疑いが濃厚で、さらなる確証を得たいという場合は、プロの探偵への依頼も検討すべきです。

もっとも、探偵費用がかかりますので、まずは調査の必要性などについて、離婚問題に詳しい弁護士に相談されることをおすすめします。

 

 

まとめ

以上、浮気調査について解説しましたが、いかがだったでしょうか。

浮気調査を自分で行う場合は、違法行為に踏み込まないように注意する必要があります。

自力での調査が難しい場合や、法的請求を見据えて決定的な証拠を押さえたい場合は、探偵への依頼を検討しましょう。

探偵に依頼する場合は費用がかかるため、信頼できる業者を選ぶこと、出来る限り調査の日程・場所等を絞り込むことを心掛けるとよいでしょう。

事前に離婚問題に詳しい弁護士に相談し、浮気調査の目的や注意点などを押さえておくこともポイントです。

当事務所では、離婚問題を専門に扱うチームがあり、浮気・不倫問題にお悩みの方を強力にサポートしています。

LINE、Zoomなどを活用したオンライン相談も行っており全国対応が可能です。

浮気・不倫問題については、当事務所の離婚事件チームまで、お気軽にご相談ください。

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