離婚後面会交流のため元夫との連絡を子供に任せてもよいでしょうか?
離婚後元夫との関係が悪化し、面会交流のためであっても連絡をとりたくない、または、元夫から子どもと直接連絡をとって面会交流をしたいと言われても、子どもの年齢などから、判断能力が未熟な場合は、親が連絡を取り合うことが望ましいといえます。
子どもが父親と母親の板ばさみになって混乱してしまったり、これまでうまくいっていた面会交流が上手くいかなくなる可能性もあります。
子どもの年齢や、非監護親と子どもとの関係性や非監護親のこれまでの対応などを考えてみることが重要です。
以下で、詳しく解説します。
元夫との面会交流の連絡についての相談事例
私は、数年前に元夫と離婚し、子ども(現在9歳)は私が引き取りました。
これまで、離婚時に取り決めをしたとおりの内容で面会交流を実施してきました。
離婚時の取り決めでは、面会交流の実施方法等については、事前に私と元夫とが連絡を取り合うことになっています。
ところが、最近、元夫から「私とはもう連絡を取りたくない。」、「直接子どもと連絡をとって、会う日などを決めたい。」としつこく迫られています。
幸い、子どもと元夫との関係は良好ですので、たぶん子どもは嫌がらないと思います。
それに私も正直、元夫と連絡を取るのは苦痛です。
このような場合、面会交流の連絡を子どもに任せてもよいものでしょうか。
面会交流が上手くいかなくなる可能性
たしかに、子どもと元夫との関係は良好なので、大きなトラブルにはならないとも思えます。
しかし、もし元夫から面会交流の取り決めを大きく超える希望を受けたり、予め決まっていた内容を変更したいと打診されたりした場合、子どもが父親と母親の板ばさみになって、混乱してしまうかもしれません。
もしかすると、これまでうまくいっていた面会交流が上手くいかなくなる可能性もあります。
とりわけ、本事例のように子どもがまだ9歳と、判断能力が未熟な場合は、親が連絡を取り合って、それぞれの状況に応じた適切な判断をすることが望ましいといえます。
現在、同じような状況にあり、子どもと非監護親とが直接連絡をとることを検討されている方は、是非、子どもの年齢、これまでの関わりや面会交流の実施方法、非監護親のこれまでの対応等を振り返ってみられることをお勧めします。
また、実際に子どもに連絡を任せたものの、何かと些細なトラブルが絶えない場合は、連絡方法を見直された方がよいと思います。
面会交流についてお悩みの方は、是非ご相談ください。
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