椎骨脳底動脈循環不全とは?症状・原因と正しい対処法
「椎骨脳底動脈循環不全(ついこつのうていどうみゃくじゅんかんふぜん)」とは、一時的な血流量の低下によって引き起こされる様々な神経症状や身体的障害のことを指します。
「椎骨脳底動脈(ついこつのうていどうみゃく)」は、頭蓋骨の中を通る「椎骨動脈(ついこつどうみゃく)」と、それが頭蓋内で左右合流して一本になった「脳底動脈(のうていどうみゃく)」のことです。
この血管系が主として血液を供給(支配)している領域は、生命維持や運動機能において非常に重要な脳の後方領域(脳幹、小脳、後頭葉)です。
椎骨脳底動脈循環不全は、完全に血管が詰まって脳組織が壊死してしまう「脳梗塞」や「脳出血」といった脳卒中の手前の段階(兆候)として位置づけられることも多く、放置すると重大な脳血管障害へ移行するリスクを秘めています。
また、追突事故などの交通事故による頚部(首)への激しい外部からの衝撃(むちうち等)が引き金となって発症するケースも少なくありません。
適切な治療を受けることはもちろん、事故が原因の場合は事故との因果関係を証明し、後遺障害等級の認定や賠償金・補償を獲得することが重要となります。
この記事では、椎骨脳底動脈循環不全の症状・原因・検査方法から、交通事故や労災が原因となった場合の対処法や治療法などについて、弁護士がわかりやすく解説していきます。
椎骨脳底動脈循環不全とは?
椎骨脳底動脈循環不全(VBI)の定義と読み方
「椎骨脳底動脈循環不全(ついこつのうていどうみゃくじゅんかんふぜん)」は、英語では「Vertebrobasilar Insufficiency(ヴァータブロウベイサラァ・インサフィシエンシー)」と言います。
そのため、椎骨脳底動脈循環不全は、英語名の頭文字をとって「VBI」と略称表記されることもあります。
人間の脳は、心臓から送られる血液によって酸素や栄養分を供給されることで正常に機能しています。
しかし、首から脳の後方へとつながる特定の血管の血流が一時的に低下したり滞ったりすると、脳の各部位に必要な酸素や栄養が十分に行き届かなくなります。
この一過性の脳虚血(血流量の低下)によって引き起こされる多様な神経症状や身体的障害の総称が、椎骨脳底動脈循環不全です。
椎骨脳底動脈循環不全(VBI)は、完全に血管が詰まって脳組織が壊死してしまう「脳梗塞」や「脳出血」といった脳卒中の手前の段階(兆候)として位置づけられることも多く、放置すると重大な脳血管障害へ移行するリスクを秘めています。
一方で、本疾患は加齢による動脈硬化だけでなく、追突事故などの交通事故による頚部(首)への激しい外部からの衝撃(むちうち等)が引き金となって発症するケースも少なくありません。
首の痛みに伴って激しいめまいやふらつき、しびれなどが生じている場合、単なる肩こりや筋肉疲労ではなく、この血流障害が疑われるため注意が必要です。
そもそも椎骨脳底動脈とは?

「椎骨脳底動脈(ついこつのうていどうみゃく)」とは、心臓近くの鎖骨下動脈から分岐し、首の骨(頚椎)の側面にある小さな穴(横突孔)を通り抜けながら頭蓋骨の中へと入っていく一対の大きな「椎骨動脈(ついこつどうみゃく)」と、それが頭蓋内で左右合流して一本になった「脳底動脈(のうていどうみゃく)」のことを指します。
この血管系が主として血液を供給(支配)している領域は、「脳幹」、「小脳」、「後頭葉」といった、生命維持や運動機能において非常に重要な脳の後方領域です。
- 脳幹:呼吸、心拍、体温調節、意識の維持など、人間の命を直接司る呼吸・循環中枢
- 小脳:身体の平衡感覚、バランス感覚、滑らかな運動の動きをコントロールする部位
- 後頭葉:目から入った視覚情報を処理・認識する部位
そのため、椎骨脳底動脈の血流障害や損傷が生じると、運動麻痺のみならず、「自分や周囲がぐるぐる回るような激しい回転性めまい」、「体がふらついてまっすぐ歩けない平衡障害」、「視界がかすむ・物が二重に見える視覚障害」、「吐き気や激しい嘔吐」といった多彩かつ深刻な症状が現れます。
首を大きく旋回させたり後ろに反らしたりした際に血管が圧迫され、症状が急激に悪化しやすい点もこの血管特有の大きな特徴です。
椎骨脳底動脈循環不全の主な症状とは?
椎骨脳底動脈循環不全(VBI)の代表的な初期症状は、一過性の激しい「めまい」です。
しかし、内耳の異常などによって生じる一般的な耳由来のめまいとは異なり、脳幹や小脳といった重要な中枢神経への血圧・血流不足が原因となるため、めまいと併せて特有の神経症状が現れる可能性があります。
椎骨脳底動脈循環不全(VBI)の代表的な症状として、自分や周囲の風景がグルグルと回転しているように感じる「回転性めまい」があります。
また、足元が定まらず身体がフワフワと浮いているような「浮動性めまい」や、立ち上がった瞬間に視界が暗くなり気が遠くなるような「眼前暗黒感」として現れることもあります。
これらのめまいは、首を前後に深く曲げ伸ばししたときや、後方へ急に振り向いたとき、あるいは起床時の体位変換のタイミングで誘発されやすい傾向にあります。
さらに、脳の後方に位置する脳幹には、運動や感覚、目の動きをコントロールする神経が集約されているため、血流が一時的に滞ることで、めまいに同調して次のような症状が一斉に発生することがあります。
- 視覚障害:物が二重に見える(複視)、視界が全体的にかすむ(霧視)、視野の一部が欠ける。
- 感覚・知覚障害:顔面や唇のまわりのしびれ、片側の手足(上肢・下肢)の痺れ感や脱力。
- 構音・嚥下障害:舌がもつれて言葉がうまく喋りにくい、飲み込みがうまくできずにむせる。
- ドロップアタック(転倒発作):意識を失うことなく突然ひざの力が抜け、その場に崩れ落ちるように倒れてしまう現象。
そして、椎骨脳底動脈循環不全(VBI)によるめまいや神経症状の多くは、発症から数分から数十分、長くても24時間以内には自然と消退し、元の状態に戻ります。
そのため「一時的な疲れや肩こりだろう」と放置されがちです。
しかし、一過性脳虚血発作(TIA)の一種であるVBIは、後々に本格的な「脳梗塞」へ移行するおそれがあります。
また、交通事故(むちうち等)や仕事中の怪我などで首に過度な外力が加わった後にこれらの症状が現れている場合、血管の物理的な圧迫や頚部交感神経の不調(バレ・リュー症候群)が関係している疑いがあります。
数分で症状が治まったとしても軽視せず、速やかに脳神経外科等の医療機関を受診し、正確な検査を受けることが不可欠です。
なぜ起こる?椎骨脳底動脈循環不全の原因
椎骨脳底動脈循環不全(VBI)が発生する根本的な理由は、脳幹や小脳へ血液を供給する「椎骨脳底動脈」の血流が何らかの要因で一過性に低下・阻害されることです。
その発生メカニズムは、大きく分けると「体質や血管自体に起因する内因的な要因」と、「首の骨の物理的な変形や外部からの衝撃に起因する外因的な要因」の2つが存在します。
【内因的要因】動脈硬化と生活習慣病
中高年層において椎骨脳底動脈循環不全(VBI)の原因として多いのが、加齢や生活習慣病に伴う動脈硬化です。
高血圧症、高脂血症(脂質異常症)、糖尿病といった持病があると、血管壁にアテローム(粥状の脂質塊)が付着して血管内部が狭小化(狭窄)したり、血管の柔軟性が失われたりします。
また、心臓など別の部位から生じた血栓が飛んで血管を詰まらせる「塞栓症」や、急激な血圧変動による血行力学的異常も血流低下を引き起こします。
元々生まれつき椎骨動脈が細い方も、血流障害を起こしやすい傾向にあります。
さらに、椎骨動脈は、首の骨(頚椎)の側面にある「横突孔」という小さな穴を貫通して頭蓋内へ伸びている特殊なルートを走行しています。
そのため、加齢によって頚椎が変形したり骨棘(骨のトゲ)が形成されたりする「頚椎症」を発症すると、首を回す・上を見上げる・振り向くといった何気ない動作によって血管が外側から物理的に圧迫され、一過性の循環障害が生じます。
【外因的要因】交通事故やスポーツ外傷等の外部衝撃
動脈硬化などの持病がない若い世代や健康な方であっても、外部からの突然の物理的衝撃によって発症するケースが見られます。
特に多く見られるのが、交通事故による追突(むちうち症・頚椎捻挫)や、作業現場・仕事中の事故、スポーツ中の接触事故などで首に過度な外力(しなりや急激な回転)が加わるケースです。
首に強い衝撃が加わると、以下のようなメカニズム(機序)でVBIが発生します。
- 頚椎の脱臼・骨折や靭帯の損傷、周囲組織の強い腫れ(炎症)によって椎骨動脈が直接圧迫される。
- 衝撃の勢いで血管壁の層が剥離する「椎骨動脈解離」が引き起こされ、内腔が著しく狭小化する。
- 首の交感神経がダメージを受けることで血管の自律神経調整機能が破綻し、異常な血管収縮(スパズム)が生じて血流が激減する。
このように、VBIは「単なる加齢や体質による病気」にとどまらず、「第三者の過失による事故や労働環境が原因で引き起こされた外傷性疾患」である可能性もあります。
事故や怪我の直後から強いめまい、首の痛み、しびれなどが現れている場合は、事故との因果関係を正しく評価し、しかるべき補償を受け取るための適切な対応を検討する必要があります。
椎骨脳底動脈循環不全の診断と検査方法
病院での受診とMRI検査の重要性
首の後ろの痛みに加え、激しいめまいや手足のしびれといった不調が現れた場合、脳神経系、骨格・神経系、あるいは耳の平衡感覚器官など多様な原因が考えられます。
そのため、「脳神経外科」、「整形外科」、「耳鼻咽喉科」を受診することが考えられます。
特に、頭痛・激しい回転性めまい・言語障害・手足の脱力などの中枢神経症状を伴う場合は、生命に関わる脳卒中(脳梗塞や脳出血)のリスクを迅速に排除するため、最優先で脳神経外科を受診することをおすすめします。
病院における診断の要となるのが、MRI(磁気共鳴画像装置)およびMRA(磁気共鳴血管撮影)による画像検査です。
MRIの「拡散強調画像(DWI)」を用いることで、発症後わずか数時間の微小な脳虚血や初期の脳梗塞巣を客観的に検出することができます。
また、MRA検査や頸部超音波(エコー)検査を併用することで、椎骨動脈や脳底動脈の「狭窄(血管が細くなること)」、「閉塞」、「動脈硬化の進行度」を鮮明に捉えることも可能です。
診断ガイドラインに基づく判断基準
椎骨脳底動脈循環不全(VBI)の診断は、単一の検査数値だけで機械的に決まるものではありません。
日本めまい平衡医学会などの医学的ガイドラインや、一過性脳虚血発作(TIA)の診断基準に準拠しながら総合的に判断されます。
VBIが疑われる際、医師はまず臨床症状の特徴に着目します。
具体的には、発症してから原則として24時間以内に完全に消失する「めまい」(回転性・浮動性・眼前暗黒感)が存在することや、そのめまいに伴って視覚異常や顔面・口の周りのしびれ、言葉がもつれる構音障害、手足の脱力といった椎骨脳底動脈領域に由来する神経症状が認められるかどうかが重要な要素となります。
基本的には「めまい」と「神経症状」の組み合わせが診断のポイントとなりますが、画像上に明確な病巣が確認できない場合やめまい単独のケースであっても、高血圧や脂質異常症といった持病、あるいは事故による首の外傷などの背景要素が存在していれば、VBIを積極的に疑って診断が進められます。
さらに確定診断に向けては、画像検査だけでなく患者の身体を直接確認する多角的な機能検査や誘発テストが実施されます。
例えば、頭部を後ろに反らせたり左右に大きく回したりした際に、椎骨動脈への物理的な圧迫が起きてめまいや眼振(目の無意識な微小な揺れ)が誘発されるかを確認する「体位変換テスト」などが行われます。
また、自分の人差し指で医師の指と自身の鼻を交互に触る「指鼻試験」や、目をつぶって直線上を歩く「起立歩行テスト」、「重心動揺検査」などを通じて、小脳による平衡感覚のコントロール機能を客観的に評価します。
併せて、メニエール病や突発性難聴、前庭神経炎といった「内耳」の異常に起因する末梢性めまい疾患との鑑別を行うため、聴力検査やティンパノメトリーなどの耳鼻科的検査も組み合わされます。
このように詳細な問診から臨床症状の経過を見極め、各種機能検査と最新の画像診断を多層的に重ね合わせることで、椎骨脳底動脈循環不全としての客観的な診断が確定されていくのです。
自分でできる対処法と治療
椎骨脳底動脈循環不全に有効なストレッチと注意点
首から肩にかけての深刻なコリや緊張は、椎骨動脈を外側から圧迫して血流を悪化させる要因となります。
そのため、筋肉の緊張を緩めるストレッチは有効なセルフケアの一つです。
具体的には、姿勢を正して肩の力を抜き、両肩をゆっくり上下させたり、肩甲骨を大きく寄せるように回したりするストレッチが効果的です。

また、首の後ろから肩にかけての「僧帽筋」や「胸鎖乳突筋」をやさしくほぐすことで、首周辺の血液循環をスムーズに促進できます。
ただし、椎骨脳底動脈循環不全(VBI)における首のケアには細心の注意が必要です。
首を回したり後ろに強く反らしたりする運動や、整体・カイロプラクティック等で首をポキポキ鳴らすような施術は、走行する椎骨動脈を物理的に締め付け、最悪の場合「椎骨動脈解離」を引き起こす危険性があります。
激しいめまいや吐き気がある急性期には絶対に運動を行わず、まずは安静を保ってください。
ストレッチを開始する際は、必ず主治医や専門医に相談のうえ、指示に従って安全に行ってください。
薬物療法と生活習慣の改善
椎骨脳底動脈循環不全の治療は、滞っている血流を速やかに改善し、将来的な脳梗塞の発症を防止する薬物療法が基本となります。
病院では、血液をサラサラにして血栓の形成を防ぐ「抗血小板薬」や、収縮した血管を広げて血流を促す「血管拡張薬(脳循環改善薬)」が処方されることがあります。
また、めまいや吐き気の強い時期には「抗めまい薬」や「制吐薬」、自律神経の乱れを整える「抗不安薬」などを併用し、不快な症状を和らげる対症療法を行います。
薬物療法と同時に、生活習慣の是正も重要です。
脱水は血液の粘度を高めて血流障害を助長するため、こまめな水分補給が欠かせません。
また、喫煙は血管を収縮させて動脈硬化を加速させるため禁煙が強く推奨されます。
高血圧や脂質異常症といった持病の管理も必須です。
【交通事故・労災の方へ】原因が事故等の場合の法的対応
むちうち・外傷後の椎骨脳底動脈循環不全
交通事故の追突や作業現場での落下の衝撃で首に著しい外力が加わると、椎骨動脈の圧迫や損傷が生じ、椎骨脳底動脈循環不全(VBI)を発症することがあります。
また、首の交感神経がダメージを受けて血流障害をきたす「バレ・リュー症候群」を併発するケースも少なくありません。
事故後に発生しためまいや首の痛み、しびれを「ただのむちうち」や「一時的な体調不良」と自己判断して放置するのは大変危険です。
適正な損害賠償や補償を受けるためには、事故という外部要因によってVBIが引き起こされたという因果関係を医学的・法的に立証しなければなりません。
時間が経ってから通院を開始すると事故との関連性を疑われる恐れがあるため、直後からの専門医療機関への受診が不可欠です。
後遺障害認定の可能性と慰謝料
適切な治療を続けても症状が治まらない場合、後遺障害等級の認定を受けることで後遺障害慰謝料や逸失利益の請求が可能になります。
| 後遺障害等級 | 後遺障害の内容 |
|---|---|
| 3級3号 | 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの |
| 5級2号 | 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの |
| 7級4号 | 神経系統の機能又は精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの |
| 9級10号 | 神経系統の機能又は精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの |
| 12級13号 | 局部に頑固な神経症状を残すもの |
| 14級9号 | 局部に神経症状を残すもの |
MRIやMRA、椎骨動脈造影検査による「他覚的所見」があれば12級以上が視野に入りますが、画像異常がない自覚症状のみの場合は14級の認定を目指します。
適切な賠償を得るには、継続的な通院と、必要な神経学的検査を漏れなく受けることが重要です。
弁護士に依頼するメリット
むちうちや外傷性のVBIで適切な補償を得るには、交通事故や労災問題に強い弁護士への依頼が非常に有効です。
まず弁護士は、後遺障害認定の鍵となる「後遺障害診断書」について、適切な内容を記載してもらえるように医師にはたらきかけます。
また、治療の途中で相手方保険会社から「治療費の打ち切り」を打診された際にも、交渉を通じて必要な治療期間の延長を求めます。
さらに、弁護士が代行することで、適切な後遺障害等級を受けられる可能性が高まります。
弁護士が介入することで、保険会社が提示する自賠責基準や任意保険会社基準ではなく、最も高額な「弁護士基準(裁判基準)」を適用して交渉できるようになるため、慰謝料の増額にも期待できます。
椎骨脳底動脈循環不全の相談窓口

脳神経外科・脳神経内科・耳鼻咽喉科
椎骨脳底動脈循環不全(VBI)の主な症状である「回転性のめまい」や「立ちくらみ」が生じた場合、症状に応じた早期の専門医受診が欠かせません。
耳鳴りや難聴を伴うめまいや、頭の向きを変えた際に起こる激しい回転性の場合は、内耳の問題が疑われるため耳鼻咽喉科での検査が適しています。
一方、めまいに加えて手足のしびれ、滑舌の悪さ、視界のぼやけ、激しい頭痛などが伴う場合は、脳幹や小脳の循環障害や脳梗塞といった危険な病変の恐れがあります。
その際は直ちに脳神経外科や脳神経内科を受診し、精密なMRI検査を受ける必要があります。
VBIの治療では、命に関わる脳血管障害を早期に鑑別・除外することが最優先となるため、自己判断で放置せず、まずは脳神経系または耳鼻科の専門外来へ相談することが大切です。
交通事故のケースは事故に強い弁護士
交通事故の衝撃が原因でVBIを発症した場合、適正な賠償金を得るためには交通事故案件に精通した弁護士への相談が極めて効果的です。
弁護士へ依頼することで、賠償額の算定において最も高額な「弁護士基準(裁判基準)」が適用され、相手方保険会社の提示額から大幅な増額が期待できます。
また、後遺障害等級の申請では、医学的所見を備えた書類の収集や適切な提出を主導してもらえるため、適正な等級認定の可能性が高まります。
さらに、保険会社との煩わしい示談交渉や「治療費打ち切り」への延長請求などもすべて弁護士が代理するため、被害者本人は治療や療養に専念でき、精神的負担を大きく軽減できるというメリットもあります。
労災のケースは労災問題に強い弁護士
業務中の事故や通勤途中の怪我によってVBIを発症した場合は、労働災害の取り扱い実績が豊富な弁護士への相談を推奨します。
労災手続きでは、必要な証拠の不備や会社側の非協力により、本来受け取るべき補償が受けられないリスクが存在します。
労働者側の支援に注力する弁護士であれば、煩雑な給付申請をスムーズに進めるだけでなく、医師と連携して適切な後遺障害診断書の作成をサポートします。
また、事故の原因に会社の安全配慮義務違反が認められる場合、労災保険だけではカバーされない慰謝料や逸失利益の不足分について、会社側へ直接損害賠償を請求することも可能です。
弁護士に相談・依頼することで、会社との交渉を有利に進め、労働者としての権利を守るために尽力してもらえます。
椎骨脳底動脈循環不全についてのQ&A

椎骨脳底動脈循環不全は完治しますか?
椎骨脳底動脈循環不全(VBI)は、主に血管の動脈硬化が背景にあるため、根本的に「完治」させるというよりは、症状のコントロールと再発防止を目指すのが一般的です。発作による急なめまいや不快感は、抗不安薬や脳循環改善薬などの投薬治療により、数日から1週間程度で落ち着くケースが多く見られます。
治療においては薬物療法と並行して、塩分を控えた食事や適度な運動、禁煙などの生活習慣改善が欠かせません。
高血圧や糖尿病といった基礎疾患を適切に管理し、血流障害を悪化させない生活を心がけることで、安定した状態を長く維持することが可能です。

仕事中の発症は労災になりますか?
仕事中に発症した場合であっても直ちに労災と認められるわけではなく、業務と疾患の間に明確な因果関係(業務起因性)があるかが重要な判断基準となります。VBIなどの脳血管障害は加齢や持病も影響しますが、発症直前に著しい突発的トラブル(異常な出来事)に遭遇した場合や、発症前における長時間の残業など過重労働による著しい疲労の蓄積があった場合には、仕事が発症の原因とみなされます。
厚生労働省が定める「脳・心臓疾患の労災認定基準」に基づき、発症前の勤務状態や業務負荷の強さが総合的に審査されたうえで労災認定が決定されます。
まとめ
椎骨脳底動脈循環不全(VBI)は、放置すると脳血管障害へ進行する危険があるため、早期の医療機関への受診が不可欠です。
また、加齢や持病だけでなく、交通事故の衝撃や業務中の怪我によって発症することも多く、その場合は「事故との因果関係の立証」や「適切な後遺障害等級の獲得」が補償の鍵を握ります。
しかし、ご自身だけで相手方保険会社や会社と対等に交渉し、十分な賠償を得ることは容易ではありません。
当法律事務所では、交通事故や労災事故などのケガに関する法的問題に精通している弁護士が多数在籍しております。
お困りの被害者やご家族がお気軽にご相談しやすいように、当法律事務所では、対面でのご相談のほかに、電話での相談やオンラインでの相談(ZOOM、LINE、FaceTime)も受け付けております。
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