交通事故の弁護士は変更できる!デメリットや費用・断り方を解説

交通事故で依頼した弁護士は、いつでも変更(解任)することが可能です。
「連絡が遅い」「説明が不十分」など、今の弁護士に不満や不安を感じたまま示談を進めると、本来受け取れるはずの賠償金を逃してしまうリスクがあります。
しかし、いざ変更するとなった場合、「着手金はどうなる?」「断り方は?」といった疑問もでてくると思います。
この記事では、交通事故の弁護士を変更するデメリットや費用、トラブルを避けるための具体的な手順を弁護士が分かりやすく解説します。
また、当事務所でも弁護士変更(セカンドオピニオン)に関するご相談も承っております。お一人で悩まず、まずはお気軽にご連絡ください。
目次
交通事故で依頼した弁護士は変更できる!
交通事故で一度依頼した弁護士は、いつでも変更(解任)することが可能です。
契約書を取り交わしてお願いしているので、契約を解除して弁護士を変更するのには抵抗がある方もいるかもしれません。
しかし、依頼後に弁護士に対して、不安が生じ信頼関係が構築できそうにないような場合に依頼を継続することは、被害者・弁護士双方にとって好ましくありません。
依頼している弁護士に不安があり信頼できないような場合には、弁護士の変更を検討すべきでしょう。
弁護士の変更にあたってはいくつか注意点はありますが、きちんと手続きを踏めば弁護士の変更は可能です。
交通事故で弁護士の変更を検討すべき4つのケース
弁護士を変更すべきか迷っている方は、以下の4つの状況に当てはまるかチェックしてみてください。
一つでも該当する場合、納得のいく解決のために変更を検討するタイミングかもしれません。

連絡をしても折り返しがなく、対応が遅すぎる
連絡をしても折り返しがない、対応をお願いしても全く進まないような状況であれば、被害者としては非常に不安な状況に立たされます。
ただでさえ、交通事故に遭って不安な日々を過ごしているのに、味方であるはずの弁護士と連絡がつかないのは本当に残念なことです。
折り返しがない場合には、もう一度、連絡をして事務員さんにいつ頃、連絡をくれるか確認するようにしましょう。
対応が遅い場合には、その時点でどのような状況になっているのかを確認して、いつ頃までに進展するかを聞いてみましょう。
弁護士と相性が合わない
弁護士も人間なので様々な性格の人がいます。
中にはどうしても相性が悪く徐々に信頼できなくなることもあるかもしれません。
交通事故事件は、人の人生を左右する可能性のある重大な事件であり、信頼できない弁護士に任せておくのは不安でしかありません。
依頼後、自分と弁護士の相性が悪いなと思われる場合には、弁護士の変更を検討された方が良いでしょう。
交通事故賠償実務の知識が少ない
交通事故の賠償交渉にあたっては、広く正確な知識と経験が必要となります。
交通事故の賠償実務に精通している弁護士であれば、被害者からのほとんどの質問にすぐに回答することができるでしょう。
交通事故賠償実務について、正確な知識がないと請求漏れや相場よりも少ない金額で示談してしまうこともありえます。
また、経験が少ないと、ノウハウが蓄積されておらず、スムーズな解決ができない可能性もあります。
何を聞いても明確な答えが返ってこず、結局よく分からないままにされるような場合には、交通事故賠償実務の経験が少ない可能性がありますので、弁護士の変更を検討された方がいいかもしれません。
弁護士が業務停止になった
弁護士が事件処理等において、大きなミスをした場合、弁護士会から業務停止の決定がなされることがあります。
弁護士が業務停止となった場合には、一旦、契約を解除することとなります。
業務停止の期間が終了した後で、再度、同じ弁護士に依頼することも可能ですが、長期間にわたり業務停止となる場合には、事件の進行自体が止まってしまうため、状況に応じて、弁護士の変更を検討すべきでしょう。
交通事故で依頼した弁護士を変更する方法
弁護士を変更するにあたっては、以下の手順を踏むことになります。
①新たに依頼する弁護士を確保する
今の弁護士を解任する前に、必ず「次の受け入れ先」を決めておくことが最も重要です。
先に解任してしまうと、保険会社との交渉窓口が不在になり、治療費の打ち切りや不利な条件提示をそのまま受け入れてしまうリスクがあるからです。
失敗しない「交通事故に強い弁護士」の見極めポイント
弁護士選びで後悔しないために、相談では以下の3点を必ず確認してください。
- 解決実績:自分の怪我と同じ部位や、同じ後遺障害等級の増額実績があるか
- 具体的説明:「いくら増額できる可能性があるか」根拠(医学的・法的)を持って答えられるか
- 相性とレスポンス: 質問しやすく、不安に対して迅速に回答をくれるか
いくつかの事務所を回り、説明の分かりやすさや熱意を比較検討することをおすすめします。
当事務所でもセカンドオピニオンとしての相談を承っております。
②依頼している弁護士に弁護士の変更を伝える
弁護士の変更を決められた場合には、依頼している弁護士にきちんと伝えることが大切です。
明確に伝えないまま、別の弁護士に依頼してしまうと、後々トラブルになる可能性があるため、遠慮なく伝えるべきです。
トラブルを防ぐため伝え方・手段
多くの弁護士は、弁護士を変更したいという希望を話せば、変更には応じてくれます。
注意点としては、ケンカ腰にならず、冷静に淡々と伝えることです。
最後にケンカをしても何も良いことはありません。
なお、事件が終盤で、ほとんど弁護士がやるべき業務は完了しているようなケースでは、報酬を請求される可能性はありますので、そうした場合には、弁護士の説明をよく聞くようにしましょう。
③保険会社(弁護士費用特約)へ連絡する
弁護士を変更するにあたっては、自分が加入している保険会社に連絡することが必要です。
保険会社に連絡していないと適切に弁護士費用が支払われなかったりする等、トラブルになる可能性があるため注意しなければなりません。
相手保険会社への連絡は、弁護士が連絡してくれることがほとんどでしょう。
④変更後の弁護士との契約・資料の引き継ぎ
最後に、新しい弁護士と委任契約を締結し、正式に事件を引き継ぎます。
これまでの交渉経緯や証拠資料は、原則として弁護士間でやり取りします。
新しい弁護士が相手方の保険会社へ「受任通知」を送付することで、窓口が切り替わり、ストレスのない解決を目指せます。
弁護士を変更する際の注意点
変更前の弁護士の費用清算
弁護士を変更する時点で、すでに弁護士が一定の業務を行っている場合には、一定の報酬や実費の清算が必要になることがあります。
また、着手金をすでに支払っているような場合には、着手金は返還してもらうことはできないでしょう。
もっとも、弁護士費用特約がついている場合には、弁護士費用特約で清算できることもあります。
弁護士費用特約の残額に注意する
多くの保険会社では、弁護士費用特約で支払われる弁護士費用の上限は300万円となっています。
弁護士を変更した場合でもこの総額がリセットされることはありません。
したがって、重傷案件で弁護士費用特約の300万円を超える可能性がある場合には、変更する段階で、一度、残額を保険会社に確認して見たほうがいいでしょう。
また、保険会社の中には、着手金を二重払いしないという保険会社もあります。
例えば、着手金が合計30万円で、すでに10万円の着手金を最初の弁護士に払っている場合には、変更後の弁護士には20万円しか支払われないということです。
後のトラブル防止のためにも、変更前に保険会社に確認してみることをお勧めします。
後悔しない!新しい弁護士を選ぶときのポイント
知識経験が豊富な弁護士を選ぶ
弁護士を選ぶにあたっては、交通事故に関して知識と経験が豊富な弁護士を選ぶようにしましょう。
弁護士の分野は多岐にわたります。
何でもやるというスタンスでは、知識と経験はなかなか蓄積されません。
したがって、交通事故を専門的に取り扱う弁護士が所属する事務所を探しましょう。
交通事故を専門的に取り扱っている事務所の場合、交通事故専用のホームページがあり、問い合わせの実績などが記載されています。
実績がある事務所は、解決実績も豊富なので、交通事故を専門的に取り扱う弁護士が所属していることが期待できます。
自分と相性の良い弁護士を選ぶ
弁護士にも色々な性格の人がいます。
弁護士に依頼する場合には、一定期間、長く付き合うことになるので、弁護士と相性が合うかは重要です。
「なんだかこの弁護士は怖いな」と思いながら、何ヶ月も何年も一緒にやっていくことはストレスにしかなりません。
弁護士とはなしをしてみて以下の点を確認してみてください。
- 話をきちんと聞いてくれるか
- 質問に対して、誤魔化さずに丁寧に説明してくれるか
- 高圧的に話を遮らないか
- 弁護士の雰囲気が自分と合いそうか
- 費用について、きちんと説明してくれるか
上記の点を確認して、問題なければ依頼を検討しましょう。
デイライト法律事務所の解決実績

当事務所にも弁護士を変更したいという内容でご相談に来られることがあります。
例えば、治療終了後、3ヶ月以上経過しても示談交渉が進まないため、当事務所にご相談に来られ、当事務所の弁護士に変更された方もいらっしゃいます。
まとめ
交通事故で、依頼している弁護士を変更することは可能です。
弁護士を変更する場合には、変更する弁護士を探してから、依頼している弁護士に弁護士を変更するように伝えましょう。
新しい弁護士を選ぶにあたっては、交通事故の知識や経験が豊富かどうか、自分に性格が合っているかに着目して選ぶことが重要です。
当事務所では、セカンドピニオンで相談に来られる方もたくさんいらっしゃいます。
交通事故案件は、専門性が求められる分野なので、難しい事案ではセカンドオピニオンの相談も重要です。
当事務所は、交通事故案件を日常的に取り扱う専門の弁護士が相談から事件処理まで対応していますので、お気軽にご相談ください。



