足の骨の名前と構造【図解】痛む・出っ張る原因と骨折の全治期間

監修者:弁護士 鈴木啓太 弁護士法人デイライト法律事務所 パートナー弁護士


身体を支え、歩行や走行といった複雑な運動を可能にしている「足部(くるぶしから下の部分)」は、非常に精密な構造を持っています。

足は多くの骨が組み合わさって構成されており、片足だけでも26個(種子骨を含めると28個)にものぼります。

足の骨は、大きく「趾骨(しこつ)」、「中足骨(ちゅうそくこつ)」、「足根骨(そっこんこつ)」の3つのエリアに分けられます。

交通事故や労災事故などで足の骨を折ると、歩行困難や激しい痛みといった後遺症が残りやすく、日常生活や労働能力に大きな影響を及ぼす可能性があります。

しかし、多くの被害者が正当な補償の内容や、適切な後遺障害等級の申請方法を知らないために、加害者側の保険会社から提示された低い賠償金で合意してしまうおそれがあります。

この記事では、足の骨の緻密な名前と構造、痛みや出っ張りをもたらす代表的な疾患、骨折時の全治期間や入院の目安、そして適正な損害賠償金を受け取るためのポイントなどについて、弁護士がわかりやすく解説していきます。

足の骨の名前と構造【図解】部位ごとの役割と特徴

足を構成する骨の基本構造

身体を支え、歩行や走行といった複雑な運動を可能にしている「足部(くるぶしから下の部分)」は、非常に精密な構造を持っています。

足は、片足だけでも26個(種子骨を含めると28個)あり、多くの骨が組み合わさって構成されています。

そして、足の骨は大きく以下の3つのエリアに分類されます。

足を構成する骨の基本構造

  • 趾骨(しこつ):足の指を構成する先端の骨エリア
  • 中足骨(ちゅうそくこつ):足の甲の土台となる中央の骨エリア
  • 足根骨(そっこんこつ):かかとや足首まわりを構成する後ろ側の骨エリア

これらが強力な靭帯や関節によって強固に結合され、地面からの衝撃を吸収する「アーチ(土台)」を形成しています。

以下で、それぞれのエリアを構成する具体的な骨の名前と役割について、詳しく解説します。

 

趾骨(しこつ)

趾骨

「趾骨(しこつ)」とは、足の指(つま先)を構成する骨の総称です。

手の指の骨(指骨)と非常によく似た構造をしていますが、二足歩行を行う人間の足において、趾骨は地面をしっかりと蹴り出し、身体のバランスを保つために重要な役割を果たしています。

趾骨は、親指(母趾)とそれ以外の4本の指(第2趾〜第5趾)とで骨の数が異なります。

親指は2本の骨、その他の指は3本の骨から成り立っており、それぞれの部位ごとに以下の3つの骨に細分化されます。

 

基節骨(きせつこつ)

「基節骨(きせつこつ)」は、足の指の骨の中で最も根元(足の甲側)に位置する、一番長くて太い骨です。

すべての指(第1趾から第5趾)に存在します。

足の甲を構成する「中足骨」と連結して「中足趾節関節(ちゅうそくしせつかんせつ)」という、歩行時に大きく曲がる非常に重要な関節を形成します。

交通事故や労災事故において、この骨を骨折したり中足趾節関節の可動域制限(曲がりにくくなる後遺障害)を残したりすると、歩行時の蹴り出しが困難になるなど、日常生活や労働能力に大きな影響を与えることになります。

 

中節骨(ちゅうせつこつ)

「中節骨(ちゅうせつこつ)」は、指の先端と根元の間に挟まれた中間部分の骨です。

この骨は、親指(母趾)には存在しません。

親指以外の第2趾(人差し指)から第5趾(小指)までの4本の指にのみ存在します。

基節骨との間で「近位趾節間関節(きんいしせつかんかんせつ)」、末節骨との間で「遠位趾節間関節(えんいしせつかんかんせつ)」を形成し、足の指が細かくしなる動きをサポートしています。

この中節骨を事故などで骨折した場合も、隣接する関節の拘縮(固まること)による機能障害が生じるおそれがあります。

 

末節骨(まっせつこつ)

「末節骨(まっせつこつ)」は、足の指の最先端、爪のすぐ下に位置する小さな骨です。

親指から小指まで、すべての指に存在します。親指では基節骨と直接つながって「趾節間関節(しせつかんかんせつ)」を形成し、それ以外の指では中節骨とつながって「第1関節」を形成します。

末節骨は、歩行や立位において「地面からの反発力」を最後に受け止める役割があり、非常に小さな骨ながらも、身体の安定性を保持するために欠かせない部位です。

物の落下や挟み込み事故などで骨折(圧潰)しやすい部位でもあります。

 

中足骨(ちゅうそくこつ)

中足骨(ちゅうそくこつ)

「中足骨(ちゅうそくこつ)」は、足の甲の部分を形成する5本の細長い長管骨(ちょうかんこつ)です。

親指側から順に「第1中足骨」、「第2中足骨」・・・と呼び、小指側が「第5中足骨」となります。

この5本の骨は、足裏の重要な構造である「縦足弓(じゅうそくきゅう・縦アーチ)」および「横足弓(おうそくきゅう・横アーチ)」を形成するための重要な土台となっています。

中足骨は、歩行やジャンプなどの動作時に、体重の負荷を足裏全体に分散させ、衝撃を効率よく吸収するクッションの役割を果たしています。

そのため、スポーツ選手や頻繁に歩行・走行を行う労働者は、過度な負担の蓄積によって「中足骨疲労骨折」を起こしやすいことで知られています。

また、第1中足骨の頭部(足底側)には「種子骨(しゅしこつ)」と呼ばれる2つの小さな骨があり、荷重の分散を助けています。

交通事故における転倒や強い衝撃を受けた際には、特に小指側の「第5中足骨」を骨折することが多く、骨折後の骨のズレ(転位)や、骨がくっつかない「偽関節(ぎかんせつ)」のリスク、そしてその後に残る痛みや可動域制限が、損害賠償実務においてしばしば重要な争点となります。

 

足根骨(そっこんこつ)

足根骨(そっこんこつ)

「足根骨(そっこんこつ)」は、足首からかかとにかけてのエリアを構成する7つの短骨(たんこつ)の集まりです。

これらの骨は非常に複雑に噛み合わさっており、体重をしっかりと受け止め、片足立ちの際のバランスを保ち、ふくらはぎなどの筋肉から伝わる力を効率よく地面に伝える役割を持っています。

足根骨が7つもの細かいパーツに分かれているのは、地面が平坦でない場所(凹凸のある路面など)を歩く際、それぞれの骨が互いにわずかに動き合って(たわむことで)衝撃を分散・緩和するためです。

これらの骨が骨折等により変形治癒したり、関節が固まったりすると、歩行時の激しい痛みやバランス障害に直結します。足根骨を構成する具体的な骨は以下の通りです。

 

踵骨(しょうこつ)

「踵骨(しょうこつ)」は、いわゆる「かかとの骨」であり、足根骨の中で最も大きな骨です。

私たちが直立した際、全体重の約8割近くをこの踵骨で直接受け止めることになります。

ランニングやジャンプの着地時には、体重の数倍に達する極めて大きな衝撃(ストレス)を受けるため、非常に頑丈な構造をしています。交通事故での高い場所からの転落、あるいはバイク・自転車事故の着地などで強い衝撃を受けると、踵骨を粉砕骨折することがあります。

踵骨の骨折は治療期間が長期化しやすく、将来的に深刻な歩行障害や疼痛(痛み)の後遺障害を残す可能性が極めて高い重要な骨です。

 

距骨(きょこつ)

「距骨(きょこつ)」は、踵骨の上に位置し、すねの骨(脛骨・腓骨)に挟まれるようにして足首の関節(距腿関節)を形成している骨です。

この距骨の最大の医学的特徴は、「筋肉が一切付着していない」という点です。

距骨は靭帯のみで支えられており、関節内において滑らかな「軸」のような潤滑・回転動作を担っています。

これにより、足首の曲げ伸ばし(底背屈)だけでなく、足裏を内側や外側に向ける複雑な動きをコントロールしています。

筋肉からの血流供給がないため、一度骨折(距骨骨折)をすると血流障害が起きやすく、骨が死んでしまう「無腐性壊死(むふせいえし)」を引き起こす危険性があるため、極めて予後に注意を要する骨です。

 

舟状骨(しゅうじょうこつ)

「舟状骨(しゅうじょうこつ)」は、踵骨の前方、足の親指側に位置する舟のような形をした骨です(手首にも同名の骨が存在します)。

内側の縦アーチを構成する中心的な存在であり、足の土台の強度を保つキーパーツです。

この骨は、足のアーチを吊り上げるために非常に重要な役割を持つ「後脛骨筋(こうけいこつきん)」という筋肉の付着部(停止部)となっています。

まれにこの付着部の一部が生まれつき分離している「外脛骨(がいけいこつ)」という過剰骨を持つ人がいますが、事故の強い衝撃をきっかけにこの部位が痛み出し、後遺障害として問題化することがあります。

 

立方骨(りっぽうこつ)

「立方骨(りっぽうこつ)」は、足の外側(小指側)に位置し、外側の縦アーチを形成するサイコロのような形状の骨です。

多くの骨(踵骨、舟状骨、楔状骨、中足骨)と隣接しており、足部に加わる多方向からの外力を上手く受け流して分散させる役割を持っています。

事故などによって足が前後方向から強く挟まれるように圧迫されると、この立方骨が潰れてしまう「圧迫骨折(通称:くるみ割り骨折)」を起こすことがあります。

外側アーチが崩れる原因となるため、緻密な治療と、後遺障害を見据えた適切な初期診断が重要です。

 

楔状骨(けつじょうこつ)

「楔状骨(けつじょうこつ)」は、舟状骨と中足骨の間に位置する、楔(くさび)の形をした3つの骨の総称です。

内側から順に「内側楔状骨(第1楔状骨)」、「中間楔状骨(第2楔状骨)」、「外側楔状骨(第3楔状骨)」と並んでいます。

これらは足の横アーチと縦アーチを同時に支える強固な「キーストーン(要石)」として機能しています。

特に中間楔状骨の前側はわざと奥にくぼんでおり、第2中足骨の根元を互い違いにはめ込む構造(リスフラン関節)をとっています。

これにより、関節の横一線のズレを防ぎ、強烈な負荷がかかっても脱臼やズレを起こしにくい、抜群の安定性を足の甲にもたらしています。

 

 

「足の骨が痛い・出っ張る」ときに考えられる原因

リスフラン関節症

リスフラン関節

「リスフラン関節症」とは、足の甲の中央付近にある「リスフラン関節(足根中足関節)」が損傷し、変形や炎症を起こす病気のことです。

この関節は足のアーチを支える強固な土台ですが、バイクや自動車の衝突事故で足に強い捻りが加わったり、重い物が落下して直撃したりした際に靭帯が離開(伸びる・切れる)することで発症します。

初期は足の甲の激しい腫れや体重をかけたときの痛みが主ですが、不安定なまま放置すると関節の軟骨が摩耗し、骨がトゲのように肥厚する「骨棘(こつきょく)」が形成されます。

その結果、甲の最も高い部分が硬く出っ張るようになり、視診でも変形が分かるようになります。

歩行時や特につま先立ちの際に痛みが悪化し、腫れによって神経が圧迫されると足指の間にしびれが放散するのも特徴です。

自然治癒は難しく、事故後の適切な初期治療と変形を防ぐ対応が極めて重要になります。

 

外反母趾・強剛母趾

外反母趾・強剛母趾

足の親指である「母趾(ぼし)」の付け根が痛い場合、「外反母趾(がいはんぼし)」と「強剛母趾(きょうごうぼし)」の可能性があります。

外反母趾とは、足の横アーチが崩れて親指の中足骨が扇状に内側へ開き、指先が「くの字」に外側へ曲がる変形疾患です。

突出した付け根の内側が靴に擦れて強い炎症を起こし、進行すると裸足でも激痛を伴うようになります。

一方、強剛母趾は関節が硬くなって動かなくなる症状です。

目立った外見の曲がり(くの字の変形)は少ないものの、関節の内部に深刻なダメージが生じています。

親指の付け根の関節内で骨同士が衝突を繰り返し、軟骨が破壊されて炎症を繰り返します。

「発作的に激痛が走る」という性質から痛風と誤診されることも少なくありません。

重症化すると関節が完全に破壊され、親指がまったく曲がらなくなる機能障害に陥るため、早期の骨格矯正や関節の機能を再建する手術が必要となる場合があります。

 

リウマチ足

「リウマチ足」とは、自己免疫疾患である「関節リウマチ」によって、足の関節に深刻な変形や破壊が生じた状態です。

免疫の異常によって関節を包む滑膜(かつまく)に激しい炎症が起こり、骨や軟骨が徐々に溶かされていくことで発症します。

手指の変形が有名な疾患ですが、実は足の骨にも非常に高い頻度で重大な障害を引き起こします。

足の前方部分では、指の付け根の関節が破壊されることで激しい外反母趾や指が浮いて曲がる変形が起こり、骨が出っ張った足の裏に難治性のタコが形成されて歩行が困難になります。

また、足の後方部分や足首の関節が破壊されると、足全体が外側に傾いて潰れる「外反扁平足(がいはんへんぺいそく)」に変形し、激しい痛みとともに可動域が著しく制限されます。

一度関節が完全に破壊されて変形が固定化すると、靴を履くことすらできなくなり、日常生活に重大な支障をきたします。

 

フライバーグ病

「フライバーグ病」とは、足の中足骨の先端にある骨端核(成長軟骨)に血流障害が生じ、骨の組織が壊死したり不全骨折を起こしたりする疾患です。

この症状が発症しやすいのは、10〜18歳の成長期で、特に活発にスポーツを行う女性に多く見られます。

明確な原因は未解明ですが、走行やジャンプでの「踏み返し動作」による繰り返しの力学的ストレスが引き金と考えられています。

発症部位は、足の指で最も長い「第2中足骨」が約7割を占め、次いで第3中足骨に多く見られます。

主な症状は、歩行時や運動中・運動後に生じる足の指の付け根あたりの痛みと腫れ、および動かしにくさです。

特に指を反らせる動作で強い痛みを感じることが多いです。

軽症であれば自然に修復されることもありますが、無理をして運動を続けると中足骨の頭部が陥没して平らに変形(扁平化)し、剥離骨折や変形性関節症へと移行して将来に痛みを残すリスクがあります。

 

 

足の骨折の種類と全治期間・入院の目安

足の骨折の主な種類

足の骨折は、その発生原因や骨・軟骨の損傷状態によって、以下の3つのタイプに分類されます。

 

疲労骨折(ひろうこっせつ)

一度の強い衝撃ではなく、スポーツでのランニングやジャンプ、長時間の歩行といった繰り返しの機械的ストレス(断続的な負荷)が特定の部位に蓄積することで、骨に微細なヒビが入る骨折です。

荷重がかかりやすい中足骨や、舟状骨、距骨などに好発します。

初期段階ではレントゲンに写らないこともあり、見逃されやすいのが特徴です。

 

外傷性骨折(がいしょうせいこっせつ)

交通事故による衝突、高所からの転落、重量物の落下など、骨の強度を超える急激で強い外力が直接加わることで発生する骨折です。

くるぶし周辺の「足関節果部(かぶ)骨折」や、かかとの「踵骨骨折」などが代表的です。

特に交通事故の強い衝撃では、骨関節面にズレ(転位)が生じやすく、適切な位置に整復しなければ将来的に「変形性足関節症」などの重篤な後遺症を残すリスクが高まります。

 

開放骨折・粉砕骨折(かいほうこっせつ・ふんさいこっせつ)

外傷性骨折の中でも特に重症なケースです。

「開放骨折(複雑骨折)」は、折れた骨が皮膚を突き破って外部に露出した状態を指し、重い感染症(骨髄炎)を防ぐための緊急手術が必須となります。

また、「粉砕骨折」は、強い外力によって骨が3ピース以上の細かい破片に砕けてしまった状態であり、関節内で発生した場合は、金属プレートやスクリューで元の位置に固定する高度な「観血的整復固定術(手術)」が不可欠となります。

 

全治期間と入院期間の目安

足の骨折における「全治期間(骨がくっつくまでの期間)」や「入院期間」は、骨折した部位や重症度、そして「手術の有無」によって大きく左右されます。

一般的な部位別の治癒期間(骨癒合の目安)としては、体重がかからない足の指先(趾骨)であれば「3〜4週間」程度で骨がくっつくことが多いですが、全体重を直接支える足首のくるぶし(果部)や、かかとの骨(踵骨)の場合、骨が完全に癒合するまでに「数ヶ月から半年」もの期間を要します。

手術を行わずに固定して安静を保つ「保存療法」の場合、ギプス固定のみで早ければ数日、松葉杖を使ってある程度の移動ができるようになる「2〜4週間」程度で退院できる場合もあります。

一方、骨のズレや粉砕が激しく「手術療法」を選択する場合、入院期間自体は術後2週間前後の抜糸段階で退院できることが多いものの、退院後にすぐ歩けるわけではありません。

足首や足根骨の骨折では、手術後も「4〜6週間」ほどギプス固定が必要となり、その間はかかとに体重をかけることが一切禁止されます。

徐々に体重をかける(部分荷重)リハビリを経て、松葉杖なしで日常生活や事務仕事へ復帰できる(社会復帰)までには、「3〜4ヶ月」程度かかります。

さらに、交通事故や労災事故で骨折を負い、体内に埋め込んだプレートを抜く「抜釘(ばってい)手術」を行う場合、再手術とその後のリハビリを含めた全体の治療終了(症状固定)までに「1年以上」を要することも決して珍しくありません。

 

 

【重要】交通事故や労災で「足の骨」を折った場合の対応

ただの治療で終わらせてはいけないケース

交通事故、通勤中の怪我、業務中の事故、あるいは商業施設内での転倒など、怪我の原因に「他人の責任(過失)」や安全配慮義務違反が関わっている場合は、医療機関での治療だけで手続きを終わらせてはいけません。

これらのケースでは、相手方に損害賠償を請求できます。

具体的には、治療のために仕事を休まざるを得なかった期間の減収を補う「休業損害」や、事故による精神的・肉体的苦痛に対する「入通院慰謝料」を請求可能です。

さらに、治療を尽くしても足の痛みや動きにくさが残ってしまった場合には、将来の労働能力低下に対する補償(逸失利益)や「後遺障害慰謝料」も請求の対象となります。

 

足の骨折で残りやすい「後遺障害」とは

足の骨折は、骨がくっついた後も「足首がもとのように曲がらない(機能障害)」、「骨折部に常に激しい痛みが走る(神経障害)」、といった後遺症が残りやすい特徴があります。

足の骨折が後遺障害として認定されるための主な等級と基準は以下の通りです。

後遺障害の種類 等級 認定基準
機能障害 8級7号 一下肢の三大関節中の一関節の用を廃したもの
10級11号 一下肢の三大関節中の一関節の機能に著しい障害を残すもの
12級7号 一下肢の三大関節中の一関節の機能に障害を残すもの
神経障害 12級13号 局部に頑固な神経症状を残すもの
14級9号 局部に神経症状を残すもの

適切な等級認定を受けるためには、治療の初期段階からレントゲン、CT、さらに靭帯や末梢神経、軟骨の損傷状態を可視化できる「MRI画像」などの医学的客観証拠を揃えておくことが重要です。

 

弁護士が介入することで変わる賠償金

交通事故において相手方の任意保険会社が提示してくる金額は、自賠責保険に近い低額な「任意保険基準」に基づいていることが一般的です。

これに対し、弁護士が介入することで、過去の裁判例に基づいた最も高額な「弁護士基準(裁判所基準)」を適用して交渉を進めることが可能になります。

例えば10級が認定された場合の後遺障害慰謝料は、自賠責基準(190万円)と弁護士基準(550万円)で約3倍もの開きが生じます。

医学的知識と交通事故実務の双方に精通した弁護士に早い段階から相談・依頼することで、必要な検査の指示から有利な診断書の作成支援、基準の引き上げ交渉までトータルサポートを受けることができ、最終的な獲得賠償金を大幅に増額させることが可能です。

 

 

足の骨についてのQ&A

足の骨は何本ありますか?

大人の身体には基本的に206個の骨が存在しますが、そのうち「片足(くるぶしから下)」を構成する骨は26個あります。

つま先の「趾骨」が14個、足の甲の土台となる「中足骨」が5個、かかとや足首まわりを構成する「足根骨」が7個です。

さらに、親指の付け根の裏側にある「種子骨」という2個の小さな骨を加えると、片足で合計28個となります。

 

足の骨にヒビが入った時の症状は?

足の骨にヒビが入った場合の特徴的な症状は、ケガをした部分をピンポイントで押したときに激痛が走る「圧痛(あっつう)」です。

骨の「ヒビ」は骨折の一種(不完全骨折)に分類されますが、見た目の変形が少なく「ただの打撲や捻挫」と勘違いして放置されがちです。

また、安静時には痛みが引いていても、「歩く」「体重を乗せる」といった負荷をかけた瞬間にズキッと激しい痛みが走るのも特徴です。

時間の経過とともに関節周辺が腫れたり、青紫色の内出血(あざ)や熱感が広がったりすることもあります。

「見た目は派手に曲がっていないのに痛みが引かない」という場合は無理に動かさず、速やかに整形外科を受診して適切な固定処置を受ける必要があります。

 

足の骨のレントゲンで何がわかる?

足のX線(レントゲン)検査は、放射線を用いて骨の形状を撮影する最も基本的な画像診断です。

高密度な骨組織は白く写るため、骨折の有無や骨のズレ(転位)、関節の隙間のすり減り、事故後の変形癒合の有無、さらには骨軟骨の壊死や骨髄炎といった深刻な異常を迅速に捉えることができます。

また、体重をかけた状態で撮影する「荷重X線検査」を行えば、扁平足や外反母趾などの骨格のゆがみも正確に評価可能です。

ただし、レントゲンは骨の診断に優れる反面、筋肉・腱・靭帯といった「軟部組織」の損傷を直接映し出すことはできません。

そのため、軟部組織を立体的に捉えられる「MRI検査」や、複雑な骨折線を立体化する「CT検査」が、適切な後遺障害等級の立証において重要となる場合があります。

 

 

まとめ

足の骨は、26個(種子骨を含めると28個)もの細かな骨が複雑に噛み合うことで、歩行時の衝撃を分散・吸収する重要な役割を担っています。

そのため、交通事故や仕事中の事故で足の骨を骨折すると、可動域制限(機能障害)や慢性的な痛み(神経障害)といった重い後遺症が残りやすく、将来の人生に重大な不利益が生じるリスクを伴います。

これらの後遺症に対して適正な後遺障害等級の認定を受け、裁判基準による高額な賠償金を獲得するためには、事故直後の初期検査から医学的証拠を揃え、保険会社と対等に交渉を進める専門知識が不可欠です。

少しでも不安がある方は、手遅れになる前に、交通事故や労災問題に強い弁護士にご相談ください。

当事務所では、人身障害部の弁護士が最初の相談から事件処理まで対応しますので、安心してご相談ください。

また、電話相談、オンライン相談(LINE、Meet、Zoom、FaceTime)も可能であり、全国対応していますので、お住まいの場所にかかわらずお気軽にお問い合わせください。

 

 

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