
ご依頼者様 | Hさん |
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性別 | 女性 | ご年齢 | 30代 |
お住まいの地域 | 中国地方 |
※実際の事例を題材としておりますが、事件の特定ができないようにイニシャル及び内容を編集しております。
ご依頼時のご状況を教えてください
私は、地元の会社に新卒で入社しました。
最初は会計課に配属され、毎日必死に仕事をこなしてきました。
ようやく仕事にも慣れてきて、後輩もできたのでより一層頑張っていこうと思っていた矢先、3年目を迎える4月に営業課への異動を命じられました。
異動先の営業課は人員不足により業務量に対する人手が明らかに少ない状況でした。
ノルマも過酷で、気がつけば私は2〜3人分の仕事を一人でこなすようになっていました。
どの社員も各自の仕事に手一杯で、私はたった一人で頑張るしかありませんでした。
仕事の不満などを打ち明けられることもなく、ただ我慢して頑張っていたのですが、異動から半年後が経った頃から、私はストレス解消のために競輪を始めてしまいました。
初めは自分の収入の範囲で行っていました。
この頃、掛け金は低かったですが勝てたことがありました。
このとき覚えた高揚感を忘れることができず、私はのめり込んでしまいました。
2〜3ヶ月経った頃には一月で50万円を超える金額を投じるようになっていました。
やがて預貯金も底をつき、キャッシングやクレジットカードのショッピング枠を利用して競輪を続けるようになりました。
今思えば、この頃には既に依存症になっており、自分の意志では止めることができない状態でした。
また、不眠などが続いていたため精神科を受診したところ、「うつ病」の診断を受けました。
医師によれば、うつ病が引き金となり様々な依存症を引き起こす場合もあるようで、私の場合には、ギャンブル依存症のきっかけになっていたようです。
この頃、私の様子がおかしいことに気づいた実家の家族が、2回であわせて1400万円ほどの支援をしてくれました。
当然ですが、この支援は私の当時の負債を完済するための原資として提供してくれたものでした。
しかし私は、2回とも一部だけを返済にあて、残りは全て競輪に使ってしまいました。
結局、2回にわたる支援でも私は借金を清算することはできませんでした。
当時私は職場を休職していたこともあり、利息の支払いすら厳しくなってきました。
最終的に、私は合わせて2回自殺を図りました。
しかし、いずれも未遂に終わりました。
2回目の自殺未遂の際には、精神科医から即時の入院を勧告される程度までうつ病が重症化していました。
同じ時期に、クレジットカードの支払いにかかる引き落としができなくなりました。
これまでは自転車操業状態で何とかしのいでいましたが、それも限界を迎えました。
そこで私は自己破産をするしかないと考え、地元の法律事務所に相談することにしました。
しかし、それも順調にはいきませんでした。
対応してくれた弁護士さんからは、「あなたの借入のほとんどがギャンブルで、免責不許可事由に該当するから破産できませんよ。」と言われました。
また、私が当時休職中で収入面が不安定だったことから「継続的な収入の見込みが必要となるので、個人再生もできません。」と言われてしまいました。
自己破産も個人再生もできないとなると、法的に債務整理をすることはできません。
私にとっては手詰まりともいえる状況でした。
もはや返せる金額ではなかったので、せめて法的な責任を果たそうと考えた私が受けた絶望は計り知れないものでした。
ご依頼のきっかけを教えてください。
当然こうなった原因は私にあるのですが、地元の法律事務所の弁護士さんから言われた言葉で私は失意のどん底に落とされました。
当時の借金額は約700万円。「これだけの借金を整理できないなんて、この先の人生どうすればよいのか。」と思いました。
「また同じことを言われてしまったらどうしよう・・・」と不安でいっぱいでしたが、インターネットで「自己破産 弁護士」と検索したところ、デイライト法律事務所がヒットしました。
ウェブサイトを閲覧していてまず印象的だったのは、専門部制を採用している点でした。
せっかく相談をするのであれば、自己破産に詳しい弁護士に話を聞きたいと考えていたこともあったので、セカンドオピニオンとして、私は破産再生部の弁護士の相談予約をとってもらいました。
デイライト法律事務所は、債務整理相談の初回相談料が無料ということも嬉しかったです。
実際の弁護士の対応はいかがでしたか?
担当してくださった弁護士さんは、私のこれまでの事情を丁寧に聞き取ってくれました。
そして、「一筋縄ではいかないと思いますが、頑張って自己破産で進めていきましょう。」と言ってくれました。
借金をここまで膨らませてしまった結果、多くの債権者の方々に迷惑をかけたことを反省し、病気の治療を行うことで根本の原因を解決し、同じことを繰り返さないようにしましょうという助言もしてくれました。
一時は不安でいっぱいでしたが、「自己破産で進めていきましょう。」という弁護士さんからの提案に私はとても救われました。
私は、デイライト法律事務所に自己破産を依頼することを決意しました。
契約後も弁護士さんは丁寧な対応をしてくれました。
私の病状を理解し、打ち合わせはオンラインで行うという配慮もしてくれました。
最近はインターネットで調べて自分で情報を得ることができます。
しかし、やはり具体的な事案によって展開は異なりますし、当然対応も全く異なります。
分からないことはメールなどで質問すれば、弁護士さんは丁寧に解説してくれました。
裁判所に申し立てる際には、私の病状を裁判所に報告するとともに、裁判所や破産管財人に対してできる限りの配慮を求めてくれました。
手続きが進んでいくなかで発生した問題にも的確に対応してくれました。
私は、かなり前から生命保険契約をしていました。
その保険はいわゆる掛け捨てのものではなく、破産手続きの段階で100万円を上回る額の解約返戻金が見込まれる状態でした。
本来であれば、一定金額を上回る解約返戻金が見込まれる保険契約は、破産管財人によって解約され、解約返戻金は全て債権者への配当に回されることとなります。
私としても、多くの債権者の方々に御迷惑をかけている状況ですから、できる限り私の所有する財産から債権者の方に配当をしたいと考えていました。
ですが、私は今後の人生で怪我や病気をした場合を考えて、できればその保険契約だけでも維持したいと悩んでいました。
弁護士さんに相談してみたところ、「何とか協議してみましょう。」と言ってくれました。
そして、99万円を超える金額部分を現金で支払う代わりに、保険契約は解約しない方向で進めていけるように破産管財人や裁判所と協議をしてくれました。
その結果、正式に保険契約は解約されないこととなりました。
破産手続きが終了した今も、私は保険を続けることができています。
複数回実施された債権者集会では弁護士さんと直接会ってお話をする機会もありました。
そこでは、現在破産手続きがどういう状況で、今後はどういう展開になることが予想され、いつ頃破産手続きが終わるのか、というところまで丁寧に説明してくれました。
私は、うつ病の影響で気分の浮き沈みが激しい時もあり、調子が悪いときには激しいマイナス思考になる時もありました。
それでも、弁護士さんは私の病状を理解したうえで、私が不安にならないようにメールなどで勇気づけてくれました。
破産手続の申立からおよそ8ヶ月後、無事破産手続が完了し、裁判所から免責許可決定が出ました。
免責許可により、私の借金は全て法的に消滅することとなりました。
弁護士さんから免責許可が出たという報告を受けたときには、とにかく安堵しました。
私のことを心配してくれた家族もとても喜んでくれました。
この記事を読んでいる方に私が強調したいことは、「自分のために情熱を持って対応してくれる弁護士を選んでほしい。」ということです。
私の場合だと、弁護士さんが、リスクはあるもののギャンブルによる借金でも破産で進めることを提案してくれたことが大きかったです。
たしかにギャンブルによる借金だと原則として免責は認められません。
しかし、破産管財人からの調査にも誠実に対応し、家計表をつけながら経済的更生をするなど、破産手続に誠実に向き合えば免責許可が認められる可能性はあるとのことです。
今、私が思うことは、「自分のような状況でも無事破産をすることができた。」、「債権者に対して自分の今できる限りで法的な責任を果たすことができた。」ということです。
うつ病の影響もあり、一時は自分だけでは一生解決ができないと絶望するほどまでの状況に陥りました。
これが更に病状を悪化させた部分もありました。
自分だけでは改善できない悪循環に陥っていました。
ご依頼を検討されていらっしゃる方へメッセージをお願いします。
このメッセージを読んでいる方の中には、気付いた頃には借金が到底返せない程度にまで膨らんでいたというケースは多いと思います。
自分一人では、直面した状況を解決することはできないと思ったときに、現実から目を背けてしまう人も少なくないのではないでしょうか。
放置しているだけで状況が改善することはまずありません。
ぜひ、一度弁護士さんに相談してみてください。
皆様それぞれの状況にあった解決策を提案してくれるはずです。