SMAP解散報道

159e6312bbe779f3a9e2f7d4498b7585_s今年に入って、早くも芸能界では大きなニュースが数多く報道されていますが、国民的アイドルグループであるSMAPが解散、分裂の危機にあるという報道がなされました。
この問題をめぐっては、NHKがニュース番組の中でトップで報道したり、新聞各社が毎日のようにこぞって一面で記事を掲載したりと関心の大きさと社会的な影響の大きさを物語っています。私も幼少期からトップアイドルとして様々なところで活躍するSMAPに影響を受けた一人です。
今回の分裂危機の原因として、事務所代表者側とマネージャーとの大きな確執があるとされており、個人的にはそうした理由で分裂するのは残念でなりません。すでに、ファンがSMAPの存続を求めて署名やCDの購買活動を開始しており、多くの人は、今回の分裂は望んでいない状況です。この問題については推移を見守り、メンバー、事務所双方にとって良い解決がなされるよう願います。

 

「SMAP」の権利性

マネージャー側は、メンバーとともに事務所から独立して活動していく予定だったと言われていますが、そもそもそのようなことは可能だったのでしょうか。

 

メンバーが全員独立したとしてもグループ名である「SMAP」が使えなければ、25年以上かけて築き上げてきたネームブランドが使えないため、新たなグループ名で活動しなければならず、不都合だからです。

 

この点、SMAPの所属しているジャニーズ事務所は、「SMAP」というグループ名を商標化しています。事務所としては、今後グループを活動させていくに当たって、グループ名を権利化することは当然の対応です。
商標については、登録審査や管理をしている特許庁のプラットホームから情報を得ることができます。

(特許情報プラットフォーム:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage

 

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現在、「SMAP」という商標は全部で6件ジャニーズ事務所が登録し、権利を保有しています。その中で、第41類の「演芸の上演、演劇の演出又は上演、音楽の演奏」が登録されています。

 

したがって、仮にメンバー全員が独立したとしても、事務所が「SMAP」というグループ名の使用を許可しない限り、「SMAP」として活動を継続することはできないということになります。

 

許可の方法としては、事務所側に一定の使用料を支払うというライセンス契約が通常とられる方法になります。

 

しかしながら、今回のケースのように事務所から独立したメンバーに引き続きグループ名を使用させるというのは抵抗が強いため、ライセンス料が高額であっても現実的には実現する可能性は低いと思われます。

 

商標の範囲

先ほど「SMAP」という名称で6件商標登録がなされているとお伝えしましたが、その中には、おもちゃやスポーツ用具、傘や靴、靴紐、さらには食品まで登録されています。

 

ジャニーズ事務所としては、「SMAP」という名前を使用して勝手にグッズを作成されたり、社会に出回ったりすることでの悪影響を防ぐために登録をしています。

 

商標は全部で45の区分に分かれており、その中で商品、サービスの範囲が細かく分類されています。したがって、企業がどの範囲で権利登録するかどうかは、現在販売している商品、サービス分野のみならず、将来的に関係する領域まであらかじめ登録するかどうかといった判断が必要になります。

 

このように、商標の範囲をどのように設定するかは企業活動に影響をあたえる戦略的な判断が求められます。商標登録を検討する場合には、あらかじめ専門家に相談すべきです。

 

今回の商標に関連する問題として、昨年のオリンピックのロゴ問題がありました。こちらについては、こちらのコラムをごらんください。
(コラム:「東京オリンピックのロゴ問題〜商標権について」)

 

また、今回のSMAPの問題は、飲食業界で起こりがちな「暖簾分け」にも通じるところがあります。つまり、独立に伴ってお店の名前をそもそも使わせるかどうか、使わせるとしてライセンス料を請求するかどうか、いくらにするかということです。

 

商品の名前や企業の名前など考えるべき問題は多くあります。

 

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