※弁護士が作成して依頼者に確認していただいた内容を掲載しております。

| ご依頼者様 | Sさん |
|---|---|
| 性別 | 女性 | ご年齢 | 50代 |
| お住まいの地域 | 福岡県 |
※実際の事例を題材としておりますが、事件の特定ができないようにイニシャル及び内容を編集しております。
はじめに:ずっと心の奥に引っかかっていた「もしも」の不安
「きょうだいは仲が良いから大丈夫」 そう自分に言い聞かせながらも、心のどこかでずっと不安を感じていました。
テレビや雑誌で「争族(そうぞく)」という言葉を目にするたび、胸がざわつくのです。
私の母は高齢で、父はすでに他界しています。
将来、母になにかあったとき、残された実家や預貯金をどうするのか。
私ときょうだいの間で意見が食い違ったらどうしよう。そんな漠然とした不安が、常に私の頭の片隅にありました。
実は、この不安に向き合うきっかけは、今から9年も前に一度ありました。
当時、役場の無料法律相談に行き、弁護士の先生から「今のうちに遺言書を作っておいたほうがいいですよ」とアドバイスをいただいていたのです。
しかし、当時の私は「まだ母も元気だし、もう少し先でもいいだろう」と高を括ってしまいました。
遺言という言葉の響きが、なんとなく「死」を連想させて、母に切り出しにくかったというのもあります。
日々の忙しさに追われ、そのアドバイスを心の引き出しの奥にしまい込んだまま、気づけば9年もの歳月が流れていました。
突然の焦り:母に忍び寄る認知症の影

母との会話の中で、少し違和感を覚えるようになりました。
同じ話を何度も繰り返したり、昨日食べたものを思い出せなかったり。
最初は「歳のせいかな」と思っていましたが、その頻度が増えるにつれて、私の背筋が凍るような思いがしました。
「もしかして、認知症が始まっているのではないか?」
その疑念が頭をもたげた瞬間、9年前に弁護士さんから言われた言葉がフラッシュバックしました。
「遺言書を作っておいたほうがいい。」
あの時動いていればよかったという強烈な後悔が押し寄せてきました。
ネットで調べてみると、認知症が進んで判断能力がないとみなされると、遺言書が作れなくなる可能性があるという情報が出てきました。
「もう手遅れかもしれない」「どうしよう、母の想いを形にできないまま、将来きょうだいで揉めることになったら……。」
不安な日々が続きました。
しかし、焦っていても状況は良くなりません。
「今ならまだ間に合うかもしれない、とにかく専門家に相談しよう。」
そう決意し、私はネットで相続に強い弁護士を探し始めました。
事務所選び:信頼できる「相続のプロ」を求めて
「弁護士」と一口に言っても、得意分野は様々です。
今回ばかりは、確実に相続問題を解決してくれるプロフェッショナルにお願いしたいと思いました。
インターネットで検索を重ねる中で目に留まったのが、「デイライト法律事務所」でした。
ホームページを見ると、「相続対策部」という専門の部署があることが明記されていました。
ここなら、数多くの相続案件を扱っており、複雑な状況でも対応してもらえるのではないか。
そう直感しました。
藁にもすがる思いで、相談の予約を入れました。
電話口のスタッフの方の対応も丁寧で、少しだけ緊張がほぐれたのを覚えています。
初回相談:不安を受け止めてくれた温かな対応
相談当日、事務所を訪れると、そこはとてもきれいで清潔感のある空間でした。
大手の法律事務所らしい整然とした雰囲気がありつつも、圧迫感はなく、ここなら安心して大事な話ができそうだと感じました。
担当してくださった弁護士の先生は、私の勝手なイメージにある「堅苦しくて怖い弁護士さん」とは正反対の方でした。
物腰が非常に柔らかく、私のまとまらない話をじっくりと聞いてくださいました。
私が「9年前にアドバイスを受けたのに放置してしまって……」
「母に認知症の症状が出てきて不安で……」
と、後悔と焦りを吐露しても、先生は決して私を責めることなく、静かに頷きながら聞いてくれました。
そして、先生は専門家としての見解をはっきりと伝えてくれました。
「お母様の認知症の程度によっては、残念ながら遺言書の作成が難しい場合もあります。」
私はその言葉にショックを受けましたが、同時に深く信頼できると感じました。
「大丈夫ですよ、作れますよ」と安請け合いするのではなく、リスクも含めて正直に話してくれたからです。
ネガティブな情報も隠さずに伝えてくれる姿勢に、「この先生なら、母と私たち家族のために最善を尽くしてくれる」と確信しました。
大きな壁:母の体調と移動の問題
信頼できる先生に出会えたものの、ここで大きな問題が立ちはだかりました。
先生からは「遺言書を作成するためには、お母様ご本人の意思確認が必要です。
直接、あるいはオンラインで面談をさせていただく必要があります」との説明がありました。
しかし、私の母は足腰が弱く、体が不自由で、外出するのが非常に困難な状態でした。
ましてや、都心にある法律事務所まで連れて行くのは現実的ではありません。
かといって、高齢の母にZoomなどのオンライン会議システムを使わせるのも、認知症の症状がある中では到底無理な話です。
「やっぱり、無理なんでしょうか……」 私が諦めかけたその時、先生が優しく提案してくださいました。
「それでしたら、私がお母様のご自宅まで出張しますよ。」
その言葉を聞いた瞬間、目の前の霧が晴れたような気がしました。
弁護士の先生がわざわざ自宅まで来てくれるなんて、想像もしていませんでした。
「出張相談」という柔軟な対応をしてくれることに、心から救われました。
自宅訪問と簡易テスト:プロの眼差し

後日、調整した日時に先生が実家を訪ねてきてくれました。
母は少し緊張していましたが、先生の穏やかな語り口にすぐに安心した様子でした。
先生は、世間話のような自然な流れで、母にいくつか質問を投げかけました。
これは、母に遺言能力(自分の意思で遺言を残す判断能力)があるかどうかを確認するための簡易的なテストでした。
「今日は何月何日ですか?」
「お誕生日はいつですか?」
「ご家族のお名前は?」
先生は母の目をしっかりと見て、優しく、しかし慎重に確認を進めていきました。
その様子を見ていて、やはり相続専門の弁護士さんはノウハウが違うなと感心しました。
単に話を聞くだけでなく、法的に有効な遺言書を作れるかどうか、その境界線をしっかりと見極めようとしていたのです。
テストを終えた後、先生は私に結果を伝えてくれました。
「やはり、軽度の認知症の症状が見受けられます。
このまま遺言書を作成しても、将来、他の相続人の方から『認知症だったから遺言は無効だ』と主張されるリスクがあります。」
やはりそうか……と落ち込みかけましたが、先生にはすでに「次の一手」がありました。
将来の紛争を防ぐための戦略:医師の診断と公正証書
「将来の訴訟トラブルを確実に回避するために、脳神経外科の医師に診断してもらいましょう。
お医者様の診断書でお墨付きをもらえば、遺言の有効性を強く補強できます。」
さらに、遺言書の種類についてもアドバイスをいただきました。
「自筆証書遺言(自分で書く遺言)だと、形式の不備や、書いた時の状態が争点になりやすいです。
今回は、公証人が作成する『公正証書遺言』にしましょう。
公証人という公的な第三者が関与することで、信頼性が格段に高まります。」
私は先生の提案に全面的に従うことにしました。
素人判断で進めず、プロの戦略に乗ることが、将来の家族の平和を守る一番の近道だと思ったからです。
早速、母を連れて脳神経外科を受診しました。
先生からの助言通り、「遺言書を作成するための判断能力があるか」という点に絞って診察をお願いしました。
結果は、「遺言書を作成する能力については問題ない」とのこと。
医師からその旨を記載した診断書を受け取ったとき、ようやく大きな山を一つ越えたような安堵感がありました。
至れり尽くせりのサポート:面倒な手続きはすべてお任せ
ここからのスピード感は驚くべきものでした。
診断書を先生にお渡しすると、すぐに遺言書の文案を作成してくださいました。
その内容は、私の意向はもちろん、母の「家族みんなが仲良くしてほしい」という想いもしっかりと反映された、温かくも法的に隙のないものでした。
公正証書遺言を作成するには、公証役場との事前の打ち合わせや、戸籍謄本などの必要書類の収集、証人の手配など、煩雑な手続きがたくさんあります。
働きながら介護をしている私にとって、これらをすべて自分で行うのは不可能に近かったと思います。
しかし、デイライト法律事務所の先生は、これらの手続きをすべて代行してくれました。
公証人との文案の調整から、作成日時の予約まで、私が手を煩わせることはほとんどありませんでした。
また、遺言書の作成も、母の自宅で行うことができました。
先生、公証人、証人2人とも、自宅に出張して作成していただくことができたのです。
母は視力が悪く、署名もできませんでした。
しかし、公証人が代読して母に読み聞かせ、署名(電子サイン)も代行でスムーズに行うことができました。
依頼してから公正証書遺言が完成するまで、わずか1ヶ月程度。
9年間も悩み続け、放置していた問題が、プロの手を借りることでたった1ヶ月で解決してしまったのです。
弁護士先生と秘書の方への感謝
今回の件を通じて、担当の先生には感謝してもしきれません。
何よりも「親切で相談しやすい」ことが一番でした。
法律の難しい話だけでなく、依頼内容とは直接関係のない周辺の悩みについても、親身になって相談に乗ってくれました。
また、質問に対するレスポンスが非常に早かったのも印象的です。
不安なときにすぐに回答が返ってくることの安心感は、何物にも代えがたいものでした。
そして、忘れてはならないのが、法律事務所の秘書の方々の存在です。
先生が裁判などで不在の時でも、秘書の方が私の用件を的確に把握し、必要な準備や伝言をスムーズに行ってくれました。
「先生から○○の件と伺っております。準備は整っておりますのでご安心ください。」
その丁寧で温かい対応は、単なる事務連絡を超えて、私の不安な心に寄り添ってくれるものでした。
期待以上のサポートをしていただき、事務所全体の仕組みや教育がしっかりしているのだなと感心しました。
同じ悩みを抱えるあなたへ
今、親御さんの相続や遺言のことで悩んでいる方、あるいは「まだ元気だから大丈夫」と思っている方に、私からお伝えしたいことがあります。
どうか、私のように9年も先延ばしにしないでください。
親の老いは、ある日突然、想像以上のスピードでやってきます。
「認知症になってから」では、できる対策が限られてしまいますし、残された家族がトラブルに巻き込まれるリスクが高まります。
そして、もし不安があるなら、まずは専門家に相談してみてください。
最初は「弁護士なんて敷居が高い」と思うかもしれません。
でも、デイライト法律事務所のように、親身になって話を聞いてくれて、自宅まで来てくれるような柔軟な先生もいらっしゃいます。
遺言書は、単なる財産の分け方を書いた紙ではありません。
家族への最後のラブレターであり、家族の絆を守るための「お守り」です。
そのお守りを、元気なうちに、確かなプロのサポートを得て用意すること。
それが、親御さんにとっても、あなた自身にとっても、一番の安心につながるはずです。
私のこの体験が、一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。


