
ご依頼者様 | Fさん |
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性別 | 男性 | ご年齢 | 40代 |
お住まいの地域 | 福岡県 |
※実際の事例を題材としておりますが、事件の特定ができないようにイニシャル及び内容を編集しております。
ご依頼時のご状況を教えてください
私が弁護士の先生に相談する直前の状況は、精神的にも経済的にも、まさに崖っぷちと言えるものでした。
借金の総額は、複数の消費者金融やクレジットカード会社を合わせて約1000万円に達していました。
借金の主な原因は、外国為替証拠金取引、いわゆるFXでした。最初は少額の資金で始め、少し利益が出たことで、「もっと大きく稼げるのではないか」という安易な考えに陥ってしまいました。
次第に投資金額は大きくなり、損失が出るとそれを取り返そうと、さらに大きな金額をつぎ込むという悪循環に陥りました。
冷静に考えれば、それは投資ではなく単なるギャンブルだったのですが、当時の私にはその判断ができませんでした。
一時は、借入金の総額が2000万円ほどにまで膨れ上がった時期もあります。
その時はさすがに恐怖を感じ、生活の全てを切り詰めて返済に充てる日々が続きました。
必死の思いでなんとか1000万円ほどは自力で返済しましたが、その実態は決して健全なものではありませんでした。
給料のほとんどを返済に充てても元金はなかなか減らず、日々の生活費や次の返済資金を捻出するために、別の金融機関から新たにお金を借りるという、いわゆる「自転車操業」の状態が長く続いていたのです。
毎月の返済日は、まるで死刑宣告のように感じられました。
A社に返済するためにB社から借り、B社の返済期限が近づくとC社のクレジットカードでキャッシングをするといった具合で、常に頭の中は「次のお金をどこで工面するか」ということばかりでした。
給料日になると、入金された給与のほとんどが右から左へと返済に消えていき、手元にはわずかな生活費しか残りません。
食費を切り詰め、友人からの誘いも断るほかなく、社会的に孤立していくのを感じていました。
日中は仕事に集中しようと努めるものの、ふとした瞬間に返済のことが頭をよぎり、冷や汗が出ることもしばしばでした。
夜は「このまま返済を続けられるのだろうか」「いつか破綻してしまうのではないか」という不安で眠れず、心身ともに疲弊しきっていました。
携帯電話が鳴るたびに、債権者からの督促ではないかと怯え、知らない番号からの着信には出られない状態でした。
家族や友人にも相談できず、たった一人でこの重圧を抱え続けることの辛さは、経験した者にしか分からないかもしれません。
まさに、先の見えない暗いトンネルの中を、一人で歩き続けているような感覚でした。
ご依頼のきっかけを教えてください。
そんな生活が続いていた2023年の初め、ついに限界が訪れました。
長年頼りにしてきた借入先はどこも限度額に達し、クレジットカードのキャッシング枠も使い切ってしまいました。
もうどこからも新たにお金を借りることができなくなり、来月の返済の目処が全く立たない状況に陥ったのです。
物理的に、これまで通りの自転車操業を続けることが不可能になりました。
この「もうどうにもならない」という状況に直面したとき、不思議と、少しだけ冷静に自分自身を振り返る時間が生まれました。
幸いにも、仕事は真面目に続けており、同年代の友人と比べても決して低い収入ではありませんでした。
それなのに、なぜ自分だけがこんなにもお金に困り、先の見えない借金に苦しんでいるのか。
「自分は一体、これまで何をしていたのだろうか」。
そんな自問自答を繰り返す時間が増えました。
順調にキャリアを積めているはずの自分が、その裏で多額の借金を作り、その返済のためにまた借金をするという不毛な行為を繰り返していた事実に、強烈な自己嫌悪と虚しさを感じました。
このままではまずいと感じた私は、何か手立てはないかと考え、インターネットで解決策を探し始めました。
「借金 返せない」「債務整理」といった言葉で検索を続けるうちに、「個人再生」という手続きがあることを知りました。
自己破産とは異なり、自宅などの財産を残しながら、裁判所の認可を得て大幅に減額された借金を原則3年で分割返済していくというこの手続きは、仕事を続けながら人生を再建したいと考えていた私にとって、一筋の光のように思えました。
さらに詳しく調べていく中で、債務整理を専門に扱う法律事務所が数多くあることを知りました。
その中でも、特に私の目を引いたのが「デイライト法律事務所」でした。
ウェブサイトには、個人再生をはじめとする債務整理に関する情報が非常に分かりやすく、かつ具体的に掲載されていました。
特に、私と同じようにFXが原因の借金で悩んでいた方の解決事例が紹介されており、大きな勇気をもらいました。
また、無料相談を実施していることも、最初の費用を心配していた私にとっては大変ありがたいことでした。
私は、デイライト法律事務所の問い合わせフォームから相談の予約を取りました。
自分の情けない状況を他人に話すことへの羞恥心や、弁護士という存在に対する漠然とした緊張感はありましたが、それ以上に、「この苦しい状況から抜け出したい」という思いが勝っていました。
この一本の連絡が、私の人生を大きく変える第一歩となったのです。
実際の弁護士の対応はいかがでしたか?
初めてデイライト法律事務所に相談に伺った日のことを、今でも鮮明に覚えています。
緊張と不安でいっぱいの私を、弁護士の先生は非常に穏やかで落ち着いた態度で迎えてくださいました。
私がこれまでの経緯を途切れ途切れに話すのを、先生は一切遮ることなく、真摯に耳を傾けてくれました。
威圧的な態度は全くなく、むしろ私の精神的な負担を気遣ってくれるような温かさを感じ、強張っていた心が少しずつほぐれていくのを感じました。
一通り私の話を聞き終えた後、先生は私の状況に最も適した手続きとして「小規模個人再生」を提案してくださいました。
そして、その手続きの流れや、メリット・デメリットについて、専門用語を極力使わず、非常に分かりやすく説明してくれました。
まず、弁護士の先生が私の代理人になったことを知らせる「受任通知」を各債権者に送付してくれるとのことでした。
この通知が届けば、私への直接の取り立てや督促が法律で禁止されるという説明を受けました。
あれほど私を苦しめていた督促の電話から解放されると聞いた時、心から安堵したのを覚えています。
次に、FXが原因の借金であっても、個人再生が認められる可能性は十分にあるという力強い言葉をいただきました。
ギャンブルや浪費が原因の借金の場合、自己破産では免責が認められないケース(免責不許可事由)がありますが、個人再生では借金の原因は原則として問われないとのことでした。
この説明を受け、希望を捨てずに済んだことに深く感謝しました。
そして、小規模個人再生の具体的な手続きについて説明がありました。
まず、裁判所に申し立てを行い、その後、家計の状況を詳細に記した書類などを提出し、今後の返済計画である「再生計画案」を作成していくとのことでした。
私の場合は、借金の総額が約1000万円でしたので、法律の基準に照らすと、これを200万円程度まで減額できる見込みが高いという見通しも示していただきました。
減額された借金を原則3年間、3ヶ月に1回以上のペースで分割して返済していくことになるという具体的な返済イメージを持つことができ、これなら今の収入でも十分に返済していける、人生をやり直せると確信しました。
正式に依頼をした後、先生は速やかに各債権者へ受任通知を発送してくださいました。
すると、説明通り、あれほど鳴りやまなかった督促の電話が本当に一本もかかってこなくなったのです。
返済のことを考えずに眠れる夜がどれほど穏やかなものか、何年かぶりに実感しました。
この精神的な平穏を取り戻せただけでも、先生に依頼して本当に良かったと思いました。
再生計画案の作成にあたっては、弁護士の先生や事務所のスタッフの方が、私の家計の状況を丁寧にヒアリングし、一緒に収支のバランスを見直してくださいました。
この過程で、私は自分のお金の使い方にいかに無頓着であったかを痛感させられました。
先生とのやり取りを通じて、私は自身の過去の行動を冷静に振り返ることができました。
FXで一攫千金を夢見ていた自分の姿は、もはや投資家などではなく、単なるギャンブル依存者であったことを客観的に認められるようになったのです。
「二度と同じ過ちを繰り返してはいけない」。
弁護士の先生に依頼したことで、その意志がより一層明確で、強固なものになりました。
それ以降、不思議なほどFXへの興味は失せ、冷静に過去の自分を分析できるようになっていきました。
裁判所への申し立てや、再生委員との面談など、専門的な知識が必要な場面では、常に先生が的確にサポートしてくださいました。
一人では到底乗り越えられなかったであろう手続きの数々を、安心して任せることができました。
そして、数ヶ月後、無事に裁判所から再生計画の認可決定が下りたとの連絡をいただいた時の喜びは、言葉では言い表せません。
約1000万円あった借金は、計画通り約200万円にまで減額されました。
現在は、再生計画に沿って、着実に返済を続けています。
返済額は以前とは比べ物にならないほど現実的な金額となり、生活に困ることもなく、少しですが貯金もできるようになりました。
何よりも、借金の重圧から解放され、精神的に安定した日々を送れていることが一番の喜びです。
仕事にも以前よりずっと集中できており、将来への希望を持って毎日を過ごすことができています。
ご依頼を検討されていらっしゃる方へメッセージをお願いします。
振り返れば、あの時、勇気を出してデイライト法律事務所の扉を叩いて本当に良かったと心から思います。
もし一人で悩み続けていたら、今頃どうなっていたか分かりません。
借金問題は、必ず解決の道があります。
専門家である弁護士の先生は、法律の知識で私たちを助けてくれるだけでなく、精神的にも大きな支えとなってくれます。