児童ポルノをダウンロード。削除しても単純所持罪?家宅捜査は?

  
弁護士法人デイライト法律事務所 代表弁護士保有資格 / 弁護士・税理士・MBA

弁護士の回答

状況しだいでは単純所持罪が成立する可能性があります。また、家宅捜索の可能性もゼロではありません。

以下、具体的な相談事例をもとに解説します。

相談事例

先月、あるウェブサイトから興味本位で児童ポルノと思われる画像を1枚ダウンロードしてしまいました。

ダウンロードした時は良く出来た偽物だと思っていましたが、よく見てみると本物の様でした。

現在は画像を削除し、使用していた端末も処分しました。

サイバーパトロールで事件が発覚するというニュースを見ました。

私の場合もダウンロードがばれるのではないか、不安でたまりません。

調べたところ、単純所持の罪というものがあると知りましたが、このような状況でも成立するのでしょうか?

また、家宅捜査の可能性はあるのでしょうか?

 

 

児童ポルノとは

児童ポルノとは、18歳未満の者のわいせつな画像や動画のことをいいます。

そして、自己の性的好奇心を満たす目的で児童ポルノを所持した場合や、提供した場合、製造した場合などに児童ポルノ法違反となります。

上記の相談事例では、単純所持罪の成否が問題となります。

 

 

単純所持の罪とは

性的好奇心を満たす目的で、18歳未満の児童と知りながら、自己の意思に基づいて、児童ポルノをダウンロードした場合、単純所持の罪が成立します。

単純所持の場合、法定刑は「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」となります。

参考:児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律第7条1項

 

 

削除した場合

本事例のように、たとえ1枚のダウンロードであっても、児童ポルノ単純所持の罪が成立する可能性があります。

しかし、大量の児童ポルノをダウンロードしたわけではなく、かつ、それを既に消去していることを併せ考えると、家宅捜査などの警察の捜査は及ばないかもしれません。

 

 

サイバーパトロールによって書類送検される可能性

児童ポルノが社会的に問題となっており、現在、警察等の捜査機関は、サイバーパトロールと呼ばれる捜査によって、児童ポルノを厳しく取り締まっています。

児童ポルノが掲載されているウェブサイトは、匿名性が高く、通常の検索エンジンでは見つからない場合が多くあります。

しかし、都道府県に設置されたサイバー犯罪対策課は、ITのプロフェッショナル部隊であり、このようなウェブサイトでも発見し、そのウェブサイトから女児の裸の画像をダウンロードした者を一斉摘発する場合があります。

参考:女児ポルノ入手容疑で60人書類送検

したがって、少量の画像であっても、ダウンロードの履歴から容疑者を特定し、捜査が及ぶ可能性は否定できません。

今後、児童ポルノと疑われるような画像をダウンロードせぬよう、ご注意ください。

繰り返しダウンロードしていれば、逮捕等の可能性が生まれてきます。

また、不安を感じている方は、弁護士に相談し、自首などの選択肢を含めて今後の対応を検討されることをお勧めいたします。

合わせて読みたい
自首について

 

 

まとめ

以上、児童ポルノの単純所持罪について、実際の相談事例をもとに解説しましたがいかがだったでしょうか。

たとえ1枚のみのダウンロードであり、現在、削除していたとしても、ウェブサイトの履歴から身元を特定されて捜査の対象となる可能性があります。

児童ポルノをダウンロードした方は、自首の要否を含めて、刑事専門の弁護士に相談されることをお勧めいたします。

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