暴行罪で捜査中、正当防衛を主張し、不起訴処分の事例

  
弁護士法人デイライト法律事務所 代表弁護士保有資格 / 弁護士・税理士・MBA


罪名 暴行罪
解決までの期間 1ヶ月
弁護活動の結果 不起訴

事例人物

Sさん(50代)

 

繁華街で因縁をつけられ喧嘩になり、手を出してしまったSさん

Sさんは、会社の飲み会で繁華街に出向き、二次会にも参加し、同僚と楽しく飲んでいました。

しかしながら、二次会の店の少し離れた席に、大声で暴言を吐いたり机を蹴飛ばしたりしている一人客がおり、その客と目が合ってしまったことで因縁をつけられました。

Sさんは、席越しに罵声を浴びせられ挑発を受けましたが、無視をして同僚との会話を続けていました。

一向に挑発がやまないこともあり、同僚グループは店を変えることとし、会計を済ませ外に出ました。

Sさんも外に出ましたが、その一人客が後を追うように外に出るや、Sさんの面前に立ち、にらみつけ、頭突きをしてきました。

Sさんは、我慢の限界となり、相手に対し、頭突きをしてしまいました。相手は頭突きを受け転倒し、警察が駆けつける事態となってしまいました。

Sさんは正当防衛を主張しましたが、警察に信じてもらえず、被疑者として扱われることになり、私たち弁護士の元を訪れました。

私たちは状況を確認し、逮捕を免れ不起訴処分を獲得するためには、すぐに弁護活動を開始する必要性が高いと判断し、事件を受任しました。

 

 

弁護士の証拠収集により不起訴処分を獲得

私たちは、警察に弁護人選任届を提出すると同時に、証拠収集に努めました。

具体的には、Sさんが相手から店内で挑発を受けている様子、相手が店内で机を蹴飛ばすなどの粗暴な行動を取っている様子、Sさんグループが会計を済ませ外に出るタイミングで、相手が追いかけてくる様子、外でSさんと相手が近距離でにらみ合うような形になっている様子を示す証拠です。

これらの証拠は、防犯カメラ映像や店舗従業員・同僚供述で証明することが十分にできましたが、相手がSさんに対して頭突きをする様子だけは、防犯カメラの死角となっており、十分な直接の証拠を収集することができませんでした。

しかしながら、相手の挑発行為や、近距離で向き合っている状況から、相手が先制攻撃した可能性は払拭できないという形で主張を展開し、結果的に不起訴処分を獲得することができました。

相手方の先制攻撃があったことを直接証明する証拠が見つからなかったのと同様に、捜査機関も相手方の先制攻撃が無かったことを証明する証拠を見つけられなかったのでしょう。

正当防衛の成立を否定するだけの証拠がなく、正当防衛があり得る状況でもあったため、嫌疑不十分とされたものと思われます。

 

 

今回のポイント

Sさんは、私たちが弁護人として選任されるまでは、「本当は相手から頭突きを受けていないだろう」と警察から厳しい追及を受けていました。

警察は、「映像を見る限り相手は頭突きをしていない」と繰り返して、自白調書と取ろうと躍起になっていました。

Sさんも精神的に追い詰められていたことから、弁護士は、警察に対し、「相手は頭突きをしていないと、防犯カメラ映像から言い切れるのか。言い切れないはずだ。」と主張し、言い切れないのであれば、取調べ手法を改めるよう申し入れをしました。

実際のところ、防犯カメラ映像は死角のものしかなく、私たちの申し入れ以降は、Sさんは厳しい追及を受けないようになりました。

弁護人が入ることで取調べのあり方にも影響を与えることができた事案でした。

警察は、自白を得るためであれば不当な取り調べを行うことも多々あります。

何を言っても警察に信じてもらえず、犯罪が成立すると決めつけて行われる取り調べに心が折れてしまい、犯罪が成立しているか微妙な事案でも自白調書を取られる方もいらっしゃいます。

そのような事態を避けるためにも、弁護人と連絡を密に取り、取り調べの方針を決めたり、捜査方法に問題がないかをチェックしたりする必要があります。

暴行事件や傷害事件でお困りの方、正当防衛として暴行行為をしたという方、まずはお気軽に、刑事事件に注力する弁護士が在籍している当事務所に、ご連絡ください。


 


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