【体験談】自首という選択が守った、私の平穏な日々

弁護士法人デイライト法律事務所 弁護士  保有資格 / 弁護士

※弁護士が作成して依頼者に確認していただいた内容を掲載しております。

ご依頼者様 Aさん
性別 男性
ご年齢 20代
お住まいの地域 中部地方

※実際の事例を題材としておりますが、事件の特定ができないようにイニシャル及び内容を編集しております。

ご依頼時のご状況を教えてください

酔った勢いで犯した過ちによって、私はすぐにとても後悔することになりました。

当時私が一人暮らししていたマンションに、タイプの女性が住んでいることを知ったのは事件の10ヶ月ほど前でした。

たまたまその女性をマンションのエントランス部分で見かけたことがきっかけでした。

仲良くなりたいなとは思いましたが、自分から話しかける勇気はありませんでした。

その後も何度かエレベーターなどで一緒になることがありましたが、やはり話しかけることはできませんでした。

ある日、仕事を終えてマンションまで帰ってきたときに、共用部分のポストから郵便物を取り出しているその女性を見かけました。

ポストは各部屋に1つずつ割り当てられており、外側に部屋番号も書かれています。

私はこのとき、女性の部屋番号を見て、私の1つ上のフロアに住んでいるということを知りました。

それからしばらく日数が経過しました。

仕事が繁忙期だったこともあり、夜中まで残業が当たり前という生活を繰り返していました。

ある日、1週間を乗り切った開放感から、ついつい自室でお酒を飲みすぎてしまいました。

明け方頃まで一人で飲み続けていると、ふとあの女性のことが頭をよぎりました。

「あの女性はどういう生活をしているのだろうか。」と疑問が生じ、それは瞬時にあの女性がどういった生活を送っているのか見てみたい。」という動機へと変化しました。

以前に部屋番号は知っています。

他の住民と遭遇しないかどうかビクビクしながら、女性の部屋の前まで辿り着きました。

シラフであればそのような大胆なことをする気持ちは全く湧いてきませんが、当時は意識ははっきりしていたもののかなり気は大きくなっていました。

「部屋の中を見てみたい。」、「どうせまだ明け方早くだし、休日だから起きていないだろう。」、「すぐに出れば問題ない。」と思い、ドアノブを捻ってみると鍵が開いていました。

恐る恐る玄関から中に入りました。

部屋の中は暗く、女性が起きている様子はありません。

私は玄関で靴を脱ぎ、玄関から最も近くにある洗面所に入りました。

そこには洗濯機がありました。

私は、「女性が使っている下着や衣類があるかもしれない。」と考え、中を覗こうと洗濯機の扉に手をかけました。

すると、リビングの方から足音がして、やがてリビングから廊下に通じる扉が開く音がしました。

そしてすぐ後に女性の驚く声が聞こえました。

私は、足音がした段階ですぐに玄関から外へ出ようと動き出してはいましたが、玄関から出る際に少なくとも後ろ姿ははっきりと目撃されたのは分かりました。

私は無我夢中で自室に逃げ帰り、自分が取り返しのつかないことをやってしまったことを後悔しました。

しかし、後悔してももう時間は戻りません。

私が自室に逃げ帰って10分もすれば、マンションの周りにはけたたましくパトカーのサイレンが鳴り響いてきました。

女性が通報したということは誰の目で見ても明らかでした。

私は、女性に対してとても怖い思いをさせてしまったことを申し訳なく思いました。

しかし、当時の私はすぐに女性に謝罪しにいったり、警察に名乗り出たりする勇気もなく、ただ自室で激しく動揺することしかできませんでした。

 

 

ご依頼のきっかけを教えてください。

動揺しながらも、私は色々なことを考えました。

被害者の方に謝りたいが自分が今行っても怖がらせてしまうだけになるのではないかということ、警察から逮捕されてしまうのかという不安、逮捕された後自分の実名で報道されてしまうのではないかという不安、仕事のこと、実家にいる両親のこと等、色々なことが頭を駆け巡りましたが、いずれも私だけでは答えが出せませんでした。

やっとのことで出た答えとしては、インターネットで調べてみるということでした。

そのとき私がスマートフォンに打ち込んだのは、「刑事事件 対応」というような検索ワードだったと思います。

検索をかけたところ、デイライト法律事務所の刑事事件部のウェブサイトが目に止まりました。私はここで初めて、弁護士に相談するという選択肢に気づきました。

ウェブサイトを見てみると、一番に目についたのは「デイライト法律事務所の刑事弁護士が他と大きく異なるのは、刑事分野に特化しているということ」という言葉でした。

他にも、緊急相談にも対応可能な体制を構築していて、早ければその日のうちに相談が可能とのことでした。

私は今すぐにでも相談をしたいと思い、「24時間対応可能」と書かれた予約専用ダイヤルに電話をかけました。

対応してくれたスタッフの方はとても親身になって話を聞いてくれ、その日の20時からの相談予約を確保してくれました。

まさか当日中に相談予約がとれるとは思っていませんでしたし、20時まで対応してくれるのかということに驚いたことを覚えています。

私は、20時少し前にデイライト法律事務所のオフィスを訪れました。

「こんばんは。お待ちしておりました。こちらへどうぞ。」と笑顔でスタッフの方が出迎えてくれ、相談室まで通してくれました。

続いて、ドリンクサービスの対応もしてくれました。

私はこれまで法律事務所に行ったことはなく、とても緊張していたのですが、スタッフの方の対応にその緊張がほぐれたことも印象に残っています。

 

 

実際の弁護士の対応はいかがでしたか?

対応してくれた弁護士の方は、私が不安や緊張で震え、途切れながらも必死に説明する姿に苛立つこともなく、「ゆっくりでいいですよ。」と言いながら傾聴してくれました。

私が一通り説明を終えたところ、「N.Aさん、私も付き添いますから、明日の朝一番に自首の方向で進めましょう。」と明確に方針を示してくれました。

弁護士さんによると、私の置かれている状況的に、警察が犯人を特定するまでにそう時間はかからないだろうということと、特定後は逮捕されてしまう可能性も相当程度あるということでした。

「やってしまったことはしっかりと反省して自首をしたうえで、お受けしてくださるのであれば被害者の方にしっかりと被害の賠償もしましょう。」とも言ってくれました。

相談前は、自分がどうすべきなのか全く分からない状況でした。

しかし、弁護士さんからの具体的な助言によって、今私がとるべき行動が明確になりました。

そして、私は翌日に弁護士さん同行のもと、警察署に自首をしました。

取調べをされている間も、弁護士さんは取調室の近くで控えてくれていて、私が不安になったり相談したくなったりしたときのために準備をしてくれていました。

私は、それがとても心強かったです。

やはり警察は今回の事件について捜査をしており、あのまま自首せずにいると私は逮捕される可能性がありました。

弁護士同行のもとでの自首の甲斐もあり、私は逮捕されることなく、その日のうちに帰宅できることとなりました。

正直逮捕は覚悟していたので、帰宅できると言われたときにはとても安心し、早めに自首してよかったと心から思いました。

すぐに弁護士さんが捜査機関を通じて被害者の方に連絡をとってくれ、私が一番したかった被害者の方への謝罪と賠償の話を進めてくれました。

そして、2〜3週間後には被害者の方と示談が成立しました。

被害者の方からは、私の処罰を求めないという言葉もいただきました。

直接の謝罪は叶いませんでしたが、弁護士さんが私の気持ちを丁寧に伝えてくれたからこそ、早期の示談成立が実現できたと思っています。

示談成立から1ヶ月が経たないほどで、私の不起訴処分が確定しました。

一般的には、検察庁に送検されてから3ヶ月前後かかることが多いとのことですが、早期の示談が実を結んだのかもしれません。

弁護士さんは、初回相談以降、自首同行から不起訴処分に至るまで非常に頼もしい弁護活動をしてくれました。

自首は私一人では到底できなかったですし、示談交渉もできませんでした。

 

 

ご依頼を検討されていらっしゃる方へメッセージをお願いします。

刑事弁護は他の分野と比較して特に初動の早さが重要となるようです。

例えば、私の場合ですと、自首が遅ければ警察から逮捕されていた可能性がありました。

自分が原因ではあるのですが、やはり最初は不安で何もできませんでした。

迅速かつ適切なサポートをしてくださる弁護士さんにお願いをすることが重要だと感じました。

弁護士さんによって大きく差があるのかなと思います。

私の場合は、逮捕されずに在宅で事件が進んだため、今も変わらず仕事を続けることができています。

仕事も何も手につかなかったあのときを思い出すと、信頼できる弁護士さんに対応してもらえて、本当によかったと思います。

 

 

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