B型肝炎訴訟とは?

B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスによって引き起こされる肝臓の病気です。

B型肝炎訴訟とは、国の集団予防接種が原因でB型肝炎になった人が、国に対して給付金を請求するために起こす訴訟です。

感染症予防のために国が戦後行った集団予防接種で、注射器が使いまわされました。

これが原因でB型肝炎への感染が広がったのです。

2006(平成18)年に国の賠償責任が確定し、2012(平成24)年には国からの賠償金を「給付金」という形で支給する制度が始まりました。

要件を満たす人は、国から最大で3600万円を受け取ることができます。

ただし、この制度のもとでも、給付金を受け取るためには国に対して訴訟を起こす必要があります。

B型肝炎訴訟を起こすためには、さまざまな手続きが必要になります。

給付金が支給されるまで、どのような手続きにどれくらい時間がかかるのでしょうか。

詳しくみていきましょう。

 

 

B型肝炎訴訟の流れ

B型肝炎訴訟を起こして、給付金を受け取るまでの流れは以下のようになります。

必要な書類の準備などの期間も合わせると、1年6か月から2年ほどかかります。

場合によっては2年以上かかることもあります。

訴訟の準備~提訴・・・3~5か月程度

事案によって一概にはいえませんが、一般的には訴訟の準備から提訴まで、およそ3か月から5か月かかります。

 

まずは訴訟に必要な書類を集める必要があります。

必要な書類には、血液検査などの検査結果や、病院などで保管されている医療記録など、さまざまなものがあります。

弁護士のアドバイス
医療記録は請求してから開示されるまでに時間がかかります。
そのうえ、複数の医療機関に請求する必要があることも少なくありません。
給付金を受け取りたい場合には、早めに必要な書類を把握して、開示の請求をしましょう。

これらとは別に、訴状や証拠の一覧など、提訴のため裁判所に提出する書類の作成も必要になります。

提訴~和解成立・・・1年~1年6か月程度

提訴から和解の成立まで、およそ1年から1年6か月かかります。

訴訟のなかで、国が給付金を支給するために必要な書類がそろっているかを確認します。

国による書類の確認には、1年程度とかなりの時間がかかります。

また、追加で資料の提出を求められることもあります。

その場合、追加資料の収集と確認のために、さらに長期間がかかることになります。

和解成立~給付金の支払い・・・2か月程度

和解の成立から給付金の支払いまで、およそ2か月かかります。

訴訟で和解が成立すれば、裁判所が和解調書を作成します。

和解調書の作成には2週間程度かかります。

その和解調書を、支払請求書や住民票などの必要書類と一緒に、社会保険診療報酬支払基金に提出します。

提出から1か月半程度で、給付金が支払われます。

 

 

B型肝炎訴訟の和解の状況

2021年1月31日の時点で、B型肝炎訴訟を提訴した人は累計8万5218人。

そのうち和解が成立した人は6万7541人です。

提訴した人のおよそ79%で、すでに和解が成立していることになります。

一方、国の集団予防接種が原因でB型肝炎ウイルスに感染した人は、最大で40万人以上とされています。

30万人以上の方が、給付金が支払われる可能性があるにもかかわらず、提訴さえしていないのです。

参考:法務省 | B型肝炎訴訟

 

まとめ

B型肝炎ウイルスへの感染は、感染者の方やご家族に、大きな経済的、精神的負担をもたらします。

そして、給付金制度が整っていても、必要な書類の準備や提出には、手間と長い時間がかかってしまいます。

できるだけ早く給付金を受け取るためには、提出する書類に不備がないよう、丁寧に準備することが非常に大切です。

書類に不備があった場合には、再提出や書類の確認に、さらに数か月を要することがあるからです。

B型肝炎訴訟をお考えの場合、まずは専門家である弁護士に相談することをお勧めします。

相談料・着手金は無料です。

必要な書類の準備や確認、裁判所に提出する書類の作成など、親身にお手伝いさせていただきます。

弁護士の適切なサポートを受け、手続きを迅速に済ませて、スムーズに給付金を受け取りましょう。