弁護士法人デイライト法律事務所 パートナー弁護士

子宮外妊娠とは、本来受精卵が着床するべきでない場所に着床してしまって妊娠することをいいます。
子宮外妊娠は、卵管破裂などを引き起こすリスクがあるものであり、出血多量で母親が亡くなってしまうこともある危険なものです。
子宮外妊娠をした場合に早めに治療を受けるためにも、妊娠した可能性があったら、早めに産婦人科で検査を受け、その後も継続的に妊婦検診を受けることが大切です。
この記事では、子宮外妊娠とは何か、子宮外妊娠がわかるのはいつか、子宮外妊娠になりやすい人の特徴、子宮外妊娠の症状、予防法、対処法などについて解説します。
目次
子宮外妊娠とは?

子宮外妊娠とは、受精卵が、本来着床するべき子宮体部内膜以外のところ(例:卵巣、卵管、腹膜、子宮頚管)に着床し、妊娠してしまうことをいいます。
医学的な正式な呼び方は、「異所性妊娠」となります。
以前は医学的にも「子宮外妊娠」と言われることがありましたが、子宮頸管など「子宮外」とは言いにくいところに着床してしまうこともあるため、「子宮外妊娠」という用語は正式には使われなくなりました。
この記事では、ご存じの方も多くイメージも持ちやすい「子宮外妊娠」という用語を主に使って、解説させていただきます。
子宮外妊娠はいつわかる?
子宮外妊娠の場合も、通常の妊娠と同様に、妊娠初期から、生理がない、妊娠検査薬で陽性になるなどといった症状が現れます。
こうした症状から妊娠の可能性を考え、産婦人科で診察を受けると、医師は、超音波検査で子宮内の状態を確かめます。
この超音波検査の時に、子宮内に胎児を包む袋(胎嚢(たいのう))が見つからないと、子宮外妊娠の可能性が出てきます。
このことからわかるように、子宮外妊娠の可能性があるかどうかは、妊娠後比較的早い段階でわかります。
ただ、妊娠して日が浅いと、正常な妊娠でも、超音波検査では胎嚢が確認できない場合があります。
平均的には、妊娠4週目に入ると、超音波検査で胎嚢が確認できます。
妊娠6週になっても超音波検査で子宮内に胎嚢があることが確認できない場合は、子宮外妊娠の疑いが強くなります。
ただ、妊娠後ごく初期の段階では、超音波検査だけでは子宮外妊娠か正常な妊娠かを区別することができない場合があります。
超音波検査で正常に妊娠していることを確認できなかった場合は、hCG(妊娠中に作られるホルモン)の量の推移を調べたり、継続的に超音波検査を行って観察したりして、子宮外妊娠かどうかを判別していくことになります。
そのため、妊娠初期の段階から、医師の指示に従って通院を続け、経過観察を受けることが大切になります。
子宮外妊娠になりやすい人の特徴とは?
子宮外妊娠となりやすい人には、次のような特徴があります。
- クラミジアなどの性感染症にかかったことがある
- 子宮内膜症などによって卵管内癒着、卵管周囲癒着が生じている
- 卵巣・卵管の手術をしたことがある(卵管結紮術(「らんかんけっさくじゅつ」。卵管をしばる手術のこと)など)
- 体外受精によって妊娠している
- 子宮内避妊具(IUD)を使っている
- 人工妊娠中絶をしたことがある
- 子宮外妊娠をしたことがある
ただ、こうした事情がある方が全て子宮外妊娠をするわけではありません。
子宮外妊娠になったらどうなる?症状を解説
子宮外妊娠の症状
子宮外妊娠になると、次のような症状が現れます。
- 妊娠反応検査(hCG測定)陽性(市販の妊娠検査薬でも測定可能)
- 無月経
- 下腹部痛
- 性器出血
ただ、初期の段階では、下腹部痛・性器出血などの症状が、それほど重度とならない場合が多くあります。
そのため、無月経であることに気づかず、妊娠検査薬も使っていないと、子宮外妊娠したことに気が付かないまま日が過ぎてしまうこともあります。
このように子宮外妊娠に気が付かないままでいると、卵管など周囲の組織が破裂する事態にまでに至ってしまうことがあります。
周辺組織が破裂したとなると、お腹の中で出血を起こしたり、下腹部に激しい痛みが生じたりします。
出血が大量の場合は、ショック症状に至り、最悪の場合死亡するおそれもあります。
周囲組織の破裂までは起こさなくても、少量の出血がある場合もあります。
そうして出血することで、ふらつきなど貧血の症状が出ることもあります。
ここまでに見たように、子宮外妊娠を見逃したまま経過してしまうと、突然腹部内で大出血を起こし、死亡してしまうおそれがあります。
そのため、妊娠する可能性がある場合は、生理の有無に注意することが大切です。
そして、生理が来ていないと思ったら、妊娠検査薬を使うか産婦人科を受診するかして、妊娠の有無を確認することが重要になります。
また、妊娠が分かったら、医師の指示に従って通院を続け、子宮外妊娠となっていないかなど状況をチェックしてもらうことも重要です。
そうすれば、子宮外妊娠をしていた場合も、早期に治療を受けることができ、大出血を起こすような事態に陥る危険を減らすことができます。
子宮外妊娠におけるhCG値の推移の特徴
hCGとは、ヒト絨毛性ゴナドトロピンというホルモンです。
妊娠すると、このホルモンが産生され、妊娠4週ごろから母親の尿中で検出されるようになります。
市販の妊娠検査薬は、このホルモンが尿中に含まれているかどうかを測定し、妊娠の可能性を判定しています。
子宮外妊娠の場合も、このhCGが産生され、母親の尿中から検出されます。
ただ、正常な妊娠の場合と子宮外妊娠の場合では、hCG値の推移に違いがあります。
正常な妊娠であれば、妊娠初期には、hCG値が2日で2倍以上上昇するとされています。
これに対し、子宮外妊娠の場合には、hCG値の上昇速度が遅い、hCG値が増えないまま推移する、場合によっては低下してしまう、といったことが起こることが多くなります。
こうしたhCG値の変化の仕方の特徴から、hCG値の推移を見ることで、子宮外妊娠の可能性を知ることができます。
そのため、超音波検査で子宮内に胎嚢が見つからないなど、子宮外妊娠の可能性がある場合には、hCG値の推移も確認することになる場合があります。
また、hCG値が1500~2000IU/Lを超えると子宮内に胎嚢が確認できることが多くなります。
そのため、hCG値が上の値を超えても胎嚢が確認できない場合は、子宮外妊娠が疑われるようになります。
子宮外妊娠の予防法とは?
子宮外妊娠の予防法としては、次のようなものがあります。

性感染症予防を行う
クラミジアなどの性感染症になってしまうと、子宮外妊娠のリスクが高くなってしまいます。
そのため、子宮外妊娠を予防するためには、性感染症を予防することが重要です。
性感染症予防のためには、性感染症に関する正しい知識を得ることが大切になります。
厚生労働省や自治体、産婦人科等のHPで情報提供が行われていますので、参考にしてみてください。
定期的・早期に性感染症の検査を受ける
子宮外妊娠のリスクとなる性感染症になった場合も、早期に発見することができ治療を受けられれば、子宮外妊娠をしてしまうリスクを減らせる可能性があります。
早期に発見・治療できるようにするためには、定期的に性感染症の検査を受けるとよいです。
避妊をする
性交渉をする際に避妊具を使うなどして避妊していれば、妊娠する可能性を下げることができ、子宮外妊娠をする危険も下げることができます。
禁煙する・過度のアルコール摂取を避ける
禁煙することや過度のアルコール摂取を避けることにより、子宮外妊娠のリスクを下げることができると言われています。
妊娠の可能性がある場合はなるべく早く受診する
生理がなくなった、妊娠検査薬を使ったら陽性となったなど、妊娠している可能性がある場合には、なるべく早く産婦人科を受診しましょう。
産婦人科で検査をしてもらえば、妊娠したかどうか、母子ともに経過は順調か、子宮外妊娠となっていないかといったことを確認してもらうことができます。
子宮外妊娠であった場合も、早くに診断を受けることができれば、医師の適切な治療、診察を受けることで、卵管を温存する治療を行える可能性が上がります。
妊婦検診を定期的に受ける
子宮外妊娠は、初期の検査だけでは分からない場合があります。
子宮外妊娠だった場合に早期に発見するためにも、妊娠が分かったら、医師の指示に従って定期的に妊婦検診を受けましょう。
不妊治療中は定期的に通院する
不妊治療のために体外受精や人工受精を受けている場合は、子宮外妊娠となっていないかなどの観察が必要となりますので、医師の指示に従って通院するようにしましょう。
子宮外妊娠となったときの対処法

子宮外妊娠となった場合、その時の状態をみて治療方針を選択します。
治療方針としては、次のようなものがあります。
- 手術療法
・卵管を温存する手術
・卵管を取り除いてしまう手術
・出血性ショックをきたしている場合の緊急手術等 - MTX療法(薬物療法)
- 経過観察
それぞれについて簡単にご説明します。
子宮外妊娠の治療
手術療法
子宮外妊娠の治療は、基本的に手術療法を行うことになります。
手術療法には、卵管を温存できる手術と、卵管を切除してしまう手術の2種類があります。
手術の実施方法にも、腹腔鏡下で行う方法と開腹手術とがあります。
それぞれの手術について、簡単にご紹介していきます。
卵管が破裂していないなどの条件を満たす場合には、手術のうちでも卵管切開術による治療を選択することができます。
卵管切開術では、卵管の妊娠部位に小さな切開を入れ、胎嚢を摘出します。
この場合、卵管そのものは、切開はしますが、切除する場合と違って残すことができます。
つまり、卵管切開術であれば、卵管を温存することができるのです。
卵管切開術を行うことができるのは、以下のような項目を満たす場合になります。
- 妊娠して腫大している卵管の直径が5cm未満
- 血中hCG値が10,000IU/L以下
- 卵管妊娠が初めてである
- 胎児心拍が認められない
- 卵管が未破裂である
卵管切開術ができる条件が満たされない場合は、卵管切除術を行います。
卵管切除術では、卵管そのものを取り除いてしまいます。
そのため、術後は、取り除いた側の卵管では妊娠することができなくなってしまいます。
ただ、もう片方の卵管が残っていれば、その後も自然に妊娠する可能性は残ります。
卵管などが破裂して大量に出血し、出血性ショックを起こしてしまっているような場合は、緊急手術によって卵管切除術を行います。
この場合には、卵管を温存することはできません。
薬物療法、経過観察などの治療を行っている間に大量出血を起こしてしまった場合も、緊急手術による卵管切除術が必要になる可能性があります。
卵管切開術は、主に腹腔鏡を用いて行います。
一方、卵管切除術は、開腹手術か腹腔鏡手術で行います。
お腹の中に大量の血液が溜まっている場合やお腹の中の癒着の程度が強い場合、母親の容体が悪く、緊急を要する場合などには、開腹手術が行われます。
また、腹腔鏡手術をしている間に、より安全に手術をするために、開腹手術に変更することもあります。
薬物療法はメソトレキセート(抗がん剤)を使用する
薬物療法では、抗がん剤の一種であるメソトレキセート(MTX)を投与し、胎嚢の成長を止めます。
一度薬物を投与した後も、hCG値を測定し、必要に応じて薬を追加投与することがあります。
薬物療法が上手くいけば、卵管を温存することができます。
ただ、薬物療法では、白血球減少、口内炎、吐き気、嘔吐、倦怠感、食欲不振などの副作用が出る場合があることは、知っておく必要があります。
また、子宮外妊娠の治療のためにMTXを用いる場合、保険の適用外となりますので、治療費が高額になる傾向があります。
薬物療法を選択できるのは、以下のような条件を満たす場合です。
- 全身状態が良好である
- 妊娠部位が破裂していない
- hCG値が3000~5000IU/L以下である
- 腫大している卵管の直径が3~4cm未満である
早期に発見できた場合、経過観察にできることも
子宮外妊娠が早期に発見された場合、一定の要件を満たせば、経過観察をして様子を見ることもあります(待機療法)。
中には、自然に流産するケースもあるためです。
経過観察をする場合、寛解が確認できるまで、超音波検査やhCG値の測定を繰り返して慎重に観察します。
経過観察をしている間に寛解すれば、手術を避けることができ、卵管も温存できます。
ただし、卵管破裂等の危険が出てきたら、早急に他の治療法に切り替えます。
経過観察を選択できるのは、次のような条件を満たしたときになります。
- 胎芽が認められない
- 妊娠部位が破裂していない
- hCG値が1000IU/L以下である
- 腫大している卵管の直径が3~4cm未満である
子宮外妊娠の相談窓口
まずは産婦人科医に相談を
子宮外妊娠についての不安がある方は、まずは産婦人科医にご相談ください。
体外受精などの不妊治療をしている方は、不妊治療を行っている医院で相談することも考えられます。
医療過誤が疑われる場合は弁護士に相談する
次のような場合には、子宮外妊娠に関連した医療過誤があった可能性があります。
- お腹が痛くて病院に行ったところ、本当は子宮外妊娠なのに胃腸炎など他の疾患と誤診され、適切な治療を受けられなかった
- 医師の指示通りに妊婦検診に通っていたのに、子宮外妊娠の可能性を見逃され、大出血する、死亡するなどの被害が生じた
- 子宮外妊娠で卵管切除術を行わなければいけない状態なのに、他の治療法をとられ、大出血を起こすなどの被害が生じた
- 卵管を温存できる治療法を選択できたのに、十分な説明のないまま卵管切除術を行われ、片側の卵管を取り除かれてしまった など
このように医療過誤が疑われる場合には、早いうちに、医療過誤に詳しい弁護士に相談してみましょう。
医療過誤に詳しい弁護士に相談すれば、次のようなサポートを得ることができます。
- 医療過誤があったと主張できるか検討する際のポイントを教えてくれる
- 医療過誤を主張するためにはどのような証拠が必要かをアドバイスしてくれる
- 賠償金がどの程度になるのかについてアドバイスしてくれる
- どのようにして病院等の責任を追及すればよいのか教えてくれる
- 依頼すれば、カルテの取得、和解交渉、訴訟などの手続を任せることができる
- 依頼すれば、病院等との間の交渉窓口となってくれる
- 依頼すれば、協力医を探してもらうことができる
医療過誤について弁護士に相談することで得られるメリットなどについては、以下のページでも詳しく解説しています。
子宮外妊娠の裁判例
子宮外妊娠を見逃されるなどして健康被害が生じた場合は、病院や医師に対する損害賠償請求ができる可能性があります。
実際に子宮外妊娠に関連して損害賠償請求が認められた裁判例がありますので、ご紹介します。
判例 東京地裁平成5年8月30日判例時報1503号108頁
A(女性)は、1週間ほど続いていた腹部痛が激しくなったため、タクシーでB病院に行き、C医師(D病院で産婦人科医として勤務。B病院では当直医を務める)の診察を受けた。
C医師の問診に対し、Aは、前日は性器出血が一日中あったこと、最終月経が2か月以上前だったこと、最終月経後に性交渉の機会があったことなどを告げた。
これを聞いたC医師は、内診や下腹部の超音波検査を行った。
しかし、内診の結果に異常がなく、胎嚢も認められなかったこと等から、子宮外妊娠ではないと判断し、鎮痛剤を処方した上で帰宅させた。
この際、C医師は、夜間だということもあって、妊娠反応薬による検査は行わなかった。
翌日、Aは、腹痛が続いたことから、C医師の勤務先であるD病院を受診し、再度C医師の診察を受けた。
この時、C医師は、Aの痛みは炎症によるものの可能性があると判断し、抗生物質などを処方して帰宅させた(hCG検査は実施せず)。
それから1週間後にも、Aは、D病院でC医師の診察を受けた。
この時には炎症の所見が見られなかったので、C医師は、卵巣機能不全と診断し、生理を起こすために薬剤を処方した(hCG検査は実施せず)。
ところが受診当日の夜、Aは、激しい痛みを感じて倒れ、救急車でD病院に搬送された。
その時には、Aはショック状態となっており、腹腔内には大量の出血もあった。
結局、Aは、D病院への来院から約3時間後、開腹手術を受けることになった。
この手術で、Aが子宮外妊娠して卵管破裂を起こしていたことが分かり、破裂していた卵管は切除されることとなった。
後に、Aが、C医師及びD病院に対し、損害賠償(慰謝料)を請求する裁判を起こした。
これに対し、裁判所は、次のように判示してC医師の過失を認めた。
C医師には、Aが子宮外妊娠ではないかとの疑いを持ち、子宮外妊娠か否かの診断をつける義務があった。
また、遅くともAが2度目、3度目に来院した時には、C医師には、hCG検査を実施する義務があった
そして、Aの受けた損害について、
- 激しい下腹部痛に苦しみ、死亡する危険さえもあった
- 切開創や手術痕も、子宮外妊娠であるとの確定診断を受けた上で手術をする場合よりも大きくなった
として、精神的苦痛に対する慰謝料200万円を認めた。
上のように、子宮外妊娠であるにもかかわらず、必要な検査が行われなかったなどの原因により誤診され、適切な治療を受けられず、被害が拡大したケースでは、損害賠償請求をできる可能性があります。
ほかにも、以下のような場合に、子宮外妊娠に関して損害賠償を請求できる可能性があります。
- 子宮外妊娠との診断は受けられたけれども、治療方法の選択を間違われた
- 医師の過失によって手術が失敗し、被害を被ったなど
このように、子宮外妊娠だったケースで、医師・病院のミス(過失)によって被害が拡大したことが疑われる場合には、早いうちに一度、医療過誤に詳しい弁護士に相談してみることをおすすめします。
医療ミスにあったと疑われるときの対応方法については、以下のページもご参照ください。
子宮外妊娠についてのQ&A

子宮外妊娠は生理が来る?
子宮外妊娠をすると、生理は来なくなります。
子宮外妊娠も妊娠の一種なので、生理が止まるのです。
ただ、出血や腹痛も子宮外妊娠の症状にあるため、生理と紛らわしいことがあります。

子宮外妊娠はエコーでわかりますか?
子宮外妊娠は、エコー(超音波検査)で分かる可能性があります。妊娠反応検査が陽性なのに、エコーをしても子宮内に胎嚢が確認できない場合、子宮以外の箇所をエコーで確認します。
そのエコーで、子宮体部内膜以外の箇所に胎嚢があることが認められると、子宮外妊娠(異所性妊娠)であると診断されることになります。
ただ、子宮内にエコーで胎嚢が確認できない場合でも、子宮外妊娠ではない場合もあります。
妊娠して間もないころには、正常な妊娠であっても、エコーで胎嚢を確認することができない場合が多いからです。
そのため、エコーで子宮内に胎嚢が確認できない場合でも、すぐに子宮外妊娠と診断できるとは限りません。
すぐに診断ができない場合は、定期的にエコー検査を行ったり、hCG値を継続的に観察したりして、子宮外妊娠かどうかを確認していくことが必要になることがあります。

子宮外妊娠は基礎体温の推移でわかりますか?
子宮外妊娠の場合も、通常の妊娠の場合と同様に、基礎体温が高い時期が続きます。そのため、基礎体温の推移によって妊娠したことはわかります。
ただ、その妊娠が子宮外妊娠かどうかまでは、基礎体温の推移だけで判別することはできません。

子宮外妊娠は検査薬が反応しない?
子宮外妊娠であっても、基本的に、妊娠検査薬は反応し、陽性となります。ただ、早いうちに検査をすると、hCG値が十分に上がっておらず、実際には妊娠していても、市販の妊娠検査薬では陽性にならない場合があります。
生理がないなど妊娠が疑われる状況があれば、妊娠検査薬で陽性との判定が出なくても、産婦人科を受診しておくと安心です。
まとめ
今回は、子宮外妊娠について解説しました。
子宮外妊娠は、放置していると腹部内での大量出血につながりかねない、大変危険なものです。
しかし、子宮外妊娠の場合、大量出血を起こすまで大きな症状(痛みなど)が現れない場合があります。
そのため、医師の診察を受けても子宮外妊娠をしていることに気づいてもらえず、適切な処置を受けられない、ということも起こり得ます。
子宮外妊娠であるにもかかわらず、適切な診断がなされなかった、医師が必要な措置を行ってくれなかったなどという場合には、医療過誤にもなり得ます。
医療過誤があったかもしれないと感じられる場合には、なるべく早く、医療過誤に詳しい弁護士に相談することをおすすめします。
当事務所でも、各種の事件において医療に関わる多数の問題に取り組み、医学的知識を蓄積してきた人身障害部の弁護士たちが、医療過誤問題にお悩みの皆様のサポートに力を尽くしております。
電話、オンラインによる全国対応も行っております。
子宮外妊娠に関するケースをはじめ、医療過誤問題でお悩みの方は、ぜひ一度、お気軽に、当事務所までご相談ください。


