例えば、子供が近所の犬にかまれて大怪我を負ってしまったような場合、その飼い主に賠償請求をできるのでしょうか。

 

 

【動物の損害賠償義務】

493b0030d52ed929fdcba7d1d30764b0_s動物の事故において、故意または過失により他人の権利(生命、身体または財産)を侵害した場合、それによって発生した損害を賠償する義務を負います(民法709条)。

また、民法718条は、動物の占有者はその動物が他人に加えた損害を賠償する責任があると規定しています。

ただし、動物の占有者が動物の種類及び性質に従い相当の注意をもってその管理をしたときは、賠償責任を負わないと規定しています。

飼い主の過失の有無の判断にあたっては、条例違反の有無等が参考となります。

福岡市の場合、条例において犬の飼い主の遵守事項として、次のとおり規定しています(なお、他の公共団体でも条例の内容について、ほとんど変わりはありません。)。

● 人の生命,身体及び財産を侵害し,かつ,逸走するおそれがないよう,犬をさく,檻その他の囲いの中で飼養し,又は綱,鎖等で固定物に確実につないで飼養すること。
● 人の生命,身体及び財産を侵害し,並びに他人に迷惑を及ぼすことのないよう犬に適切なしつけを施すこと。

本件の場合、犬の飼い主がさく、檻等を飼養していたのか不明ですが、仮に、これらを行っていたとしても、適切なしつけを行っていたことを主張立証しなければ、賠償義務を負う可能性が高いといえます。

 

 

【損害賠償の内容】

損害賠償の内容としては、治療費、慰謝料、後遺障害に基づく将来の逸失利益、裁判の際の弁護士費用について、飼い主に対して、請求可能です。

損害賠償の内容については、こちらをご覧ください。

 

 

【過失相殺】

一方的に犬が子供を噛み付いた場合、犬の飼い主が100パーセントの責任を負うことになります。
しかし、子供の方にも落ち度があった場合、過失相殺が問題となります。
例えば、子供が飼い主の自宅に侵入したため噛みつかれたような場合です。

このような場合は、飼い主から過失相殺がなされ、賠償額が減額されることになるでしょう。

上記のような動物の事故にお困りでしたら、まずは、福岡にありますデイライト法律事務所にお気軽にご相談ください。