保険契約のイメージ画像4条1項2号は、「商品又は役務の価格その他の取引条件について、実際のもの又は当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示」を不当表示として規制の対象としています。
この表示を有利誤認表示といいます。

優良誤認表示が商品や役務の品質や規格に関するものであるのに対し、有利誤認表示は「商品又は役務の価格」を主な対象としている点で異なります。

「価格その他の取引条件」とは価格、料金はもちろん、数量や支払条件といったものをいいます。例えば、実際には誰に対しても一定の条件で販売しているにもかかわらず、「あなただけ」、「限定〇人」などと他に比べてお得に購入していると誤認させる場合は、有利誤認表示として規制の対象になります。

価格に関する有利誤認表示は、価格そのものに関する場合と二重価格表示に関するものとがあります。

まず、価格自体について、公正取引委員会はガイドラインで景品表示法に違反するとされる価格表示を以下のように定めています。

①実際の販売価格より安い価格を表示する場合

②通常、他の関連する商品・役務と併せて一体的に提供されている商品について、これらの関連する商品・役務の対価を別途請求する場合に、その旨を表示しないで、商品の販売価格のみを表示する場合
→当該料金にどのサービスまで含まれるのか

③表示された販売価格が適用される顧客が限定されているにもかかわらず、その条件を明示しないで、商品の価格のみを表示する場合
→適用対象の問題(先ほどの例示事例)

 

他方、二重価格表示については、上述のガイドラインによりいくつかの分類に区別した上で対応することとされています。

①過去の販売価格を比較対照価格とする場合
②希望小売価格を比較対照価格とする場合
③競争事業者の販売価格を比較対照価格とする場合
④将来の販売価格を比較対照価格とする場合
⑤他の顧客向けの販売価格を比較対照価格とする場合
⑥割引率又は割引額の表示の場合
⑦販売価格の安さを強調するその他の表示

とりわけ小売業者は値引きセールなどを日々行っていると思いますが、その場合、上記分類に応じた適切な値引き、広告方法をとる必要があります。近年ではグルーポンというサイトで販売されたおせちの価格が有利誤認表示と判断されたことがあります。

価格以外にも数量や支払条件などに関しても有利誤認表示とされるケースもありますので、注意が必要です。

 

 

不当表示(景品表示法)についてもっとお知りになりたい方はこちら

●不当表示の種類と対象となる表示 ●優良誤認表示とは?
●有利誤認表示とは? ●その他の不当表示
●その他の不当表示(2)
●不当表示に対する責任
●機能性表示食品とは
●機能性表示食品の要件
●機能性表示として認められる範囲
●届出に当たっての考慮事項




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