親族に適切な後継者がいない場合、役員や従業員の中に適任者がいれば、その者を後継者として事業承継することが考えられます。また、創業者であるオーナーと一緒に事業を立ち上げた役員に事業を承継する場合や、社外(取引先や金融機関)から有能な人を経営者として招き入れる方法などもあります。

このような場合、事業承継は、後継者に株式を譲渡することによって承継させます。

具体的には、①MBO、②EBOの2つの方法です。

 

MBO(Management Buy-Out)、EBO(Employee Buy-Out)とは

MBOとは、後継者となる会社の経営陣(マネージメント)が、オーナー経営者等が保有する株式を買い取って経営権を取得する手法をいいます。

EBOとは、後継者となる従業員(エンプロイー)が、オーナー経営者等が保有する株式を買い取って経営権を取得する手法をいいます。

一般的にはオーナー経営者の親族ではない経営陣や従業員には株式を買い取るほどの資力がありませんが、後継者の能力や事業の将来性等を担保として、金融機関の融資や投資会社の出資等を受けられる場合もあります。

この場合の典型的な手法として、①後継者と投資会社等が出資して受け皿会社を設立し、②金融機関が受け皿会社に融資し、③受け皿会社がオーナー経営者から株式を買い取り、④対象会社(A社)を子会社化、または⑤吸収合併するといったものが挙げられます。
事業承継_図.jpg

 

社内の経営陣や従業員を後継者とする場合

これまで会社に貢献してきた人物であれば、先代経営者の経営方針を十分に理解し、また、他の従業員との信頼関係もあるため、積極的に検討してもよいでしょう。

 

社外から後継者を招き入れる場合

後継者について、社外から招き入れる場合、従業員や現経営陣の反発が予想されます。

したがって、その適否については慎重に判断しましょう。

 

 



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